【生き物の戦略】砂漠で生き延びるには…
阿部
目次
はじめに
梅雨が明け、一気に暑くなりましたね…
暑い日が続くと冷たいものばかり摂って、胃が弱ったりして食欲が落ちるといわれていますが、
僕の食欲は衰えることを知りません
少しくらい夏バテしてほしいものです…
さて、地球上で暑い場所というと・・
それは砂漠です。

砂漠では日中は非常に暑く、また常に乾燥しています。
生き物が生きていく中で必要な「水」、
これを確保するのが一番難しい場所なのです。
そんな中、アフリカにある砂漠(ナミブ砂漠)では元気に生息している昆虫がいます。
その虫はゴミムシダマシという昆虫グループに属する一種なのですが、
ちょっと変わった特徴を持っているんです。

生き物の特徴
ナミブ砂漠とは年間の降水量が100mm以下ととても乾燥している砂漠ですが
海の近くに位置していて、海から水蒸気を含んだ空気が流れてきます。
そして、この虫の甲羅には小さなデコボコがあります。
このデコボコの凸部分には水となじむ性質(親水性)があり、
凹部分では水をはじく性質(疎水性)があります。

この乾燥した砂漠で唯一といっていいほど貴重な水源である海から流れる水蒸気。
この虫は、水蒸気をこのように受けるのです。

文字通り体で受け止めます笑
頭を低くして足を高く上げると甲羅にある親水性の出っ張りで水蒸気をキャッチすることができ、
それが集まると大きな水滴となります。
そして、たまった水滴は疎水性の溝に落ちるとスルスルと体を流れ落ちていき、
口元まで運ぶことができるのです。
とてもユニークな特徴ですね。
このようにして生きていくのに必要な水分を確保することができるのです。
おわりに
砂漠は他の生物にとっても過酷な環境なため、生き物がそう多くはいません。
この中で生き延びる術を身につけていたら、小さかったり、力が強くなくても有利ですね。
この虫が、どのタイミングで思いついたのかは知りませんが
「これなら生き残れる!!」と思ったのがあのポーズなのでしょう。
仕事や実生活でも上手く適応するために
僕も日々、工夫や努力をしていかなければならないな、と思いました。
さて、この虫は水分が少ない環境だからこそ必死に(?)考え抜いた生存戦略をとっているのですが
私たちはカンタンに水分を摂ることができます。(ありがたいことに)
こまめに水分を補給することを心掛けて
熱中症には気を付けながらこの暑い夏を乗り切りましょう!!
参考URL:Water vapor harvesting (AskNature)
Can Namib Desert Beetles Help Us Solve Our Drought Problems?(WIRED)