コアラ ④
Chappy
目次
こんにちは。Chappyです。
今回の記事はコアラの赤ちゃんについて書きます。
前回までのコアラに関する記事はこちらです。
コアラ①
https://cheer7arch.com/blog/koalas/
コアラ②
https://cheer7arch.com/blog/koalas2/
コアラ③
https://cheer7arch.com/blog/koalas3/
コアラの赤ちゃん
コアラは有袋類です。
赤ちゃんは発育が不完全のまま生まれ、すぐにお母さんコアラの袋に入ります。
発育不完全というと、ちょっと「えっ?」という感じがしますが、大丈夫です。
ちなみにサイズは 約2センチほどの大きさで生まれます。目も見えず、体毛もなくいわゆるコアラのかわいいというのと程遠い姿で生まれます。
安全なお母さんの袋で、袋の外に出るまで母乳で育ちます。
そしてお母さんの袋の中で6ヶ月ほど過ごした後、今度はお母さんコアラの背中に乗って1歳になるくらいまで過ごします。
生後6〜7ヶ月くらいから、段々と母乳から葉っぱを食べるように食事も変わっていきます。
初めての顔出し
こちらは、Billabong Zoo Koala & Wildlife Park というNSW州にある野生動物園のコアラの赤ちゃんが、初めてお母さんコアラの袋から顔を出した時の動画です。
Billabong Zoo Koala & Wildlife Park official youtube channel (2022)
もうなんとも言えないかわいさです。どんな気持ちで顔を出しているのでしょうね。
コアラはいつもリラックスしている?
コアラっていつも寝ていて、のんびりとリラックスしているイメージがあります。
しかしウエスタンシドニー大学によるとコアラもストレスを感じることがあるという調査の報告があったそうです。
Western Sydney University (2019)
それはどういうことかといいますと。。。
都市部〜田舎の地域に、野生のコアラは住んでいますが、そのコアラたちは人間の手による土地の伐採やブッシュファイヤーから強いストレスを受けるのです。これは車との衝突や、犬に襲われたりすること、病気になることよりも強いそうです。
それはなぜでしょうか?
私たち人間は、自分が安心して住める場所や食事がないと非常にストレスを感じます。もちろん、交通事故にあったりすれば大きなストレスを受けますが、生活の基盤としてそれらを大切だと考えます。
これはマズローの5つの欲求に物質的要求の中の生理的欲求と安全欲求 に当てはまり、またコアラも私たち人間のように まずは安全に暮らせる木や森があって、そして食料となるユーカリがあることが非常に大切だと考えられます。
ゆえに、森林を伐採したり、ブッシュファイヤーで住処を失ってしまうことはコアラにとって、ストレスになることを人間が原因をつくっているんだなと思います。
この調査の中で言われているのは、もちろんコアラが様々な理由によって、ストレスを感じているだろうということは周知の事実だったけれど、ストレスレベルを数値化して保護区に住んでいるコアラと比べると、特に森林伐採の影響を受けているコアラは慢性的な強いストレスを表し、高いコルチゾール(ストレスを表すホルモン値)示したそうです。
このストレスが長期化すると、コアラの体や精神面に大きく影響を与え、結果として感染病になりやすくなったり、生殖体系へ影響や死亡率が高くなるリスクが増えてしまうと報告されています。 また私たちと共存しつつ、コアラたちを守るためには、もっとコアラの生活領域を確保する必要があると結論づけています。
あんなにかわいいコアラの赤ちゃんも、お母さんのお腹の中でストレスを受けてしまうのかもしれないと思うと残念ですね。
オーストラリアの大学ではコアラをはじめとする様々な動物の研究が行われています。こちらに書いていることは実にほんの一部に過ぎませんので、いろいろ調べてみると知らなかったことを知ることができたりして楽しいと思います。
コアラに関しては今回で終了としますが、また何かの動物について書いていきたいと思います。
Have a lovely weekend.