テラリウムの住人③ コケとの生活
こびと
目次
こんにちは!第3回目もよろしくお願いします。
今回もコケについてお話していきます!今日紹介するコケは「ゼニゴケ」です。
「理科の教科書に書いてあったから、名前は聞いたことある!」という人もいるのではないでしょうか?
さっそくどんなコケだったか思い出してみましょう!
ゼニゴケの生態
ゼニゴケ科ゼニゴケ属のコケです。人家の近くに生えていることが多く、家の北側などのじめじめした環境を好むようです。都会か田舎かで雄株と雌株を見かける頻度が違います。雄株は都会になるほどあまり見られなくなります。これは遺伝子的な違いが理由だそうです。
なぜ「銭」苔?
地表を覆う葉のような部分に「銭」に見えるものがついていることから、ゼニゴケといいます。
厄介者のコケ代表!?
ゼニゴケは嫌われ者というレッテルを張られているコケです。その理由はゼニゴケの繁殖力がとても強いから!
一般的に雑草に使われる除草剤を撒いても、このコケは枯れません。
また、特殊な見た目を不気味に感じる人もいるようです!
このような理由からでしょうか、お尋ね者扱いされています。
コケリウムでは不人気…
コケをガラス容器で育てるコケリウムでは、ごつごつしているゼニゴケはあまり使われません。小さな容器の中で雄大な自然を表現したい人たちは、草原を思わせるふさふさのコケを使うことが多いからでしょう。
雌株と雄株、見比べると?


ゼニゴケには雌株と雄株があります。上が雌株、下が雄株です。
雌株は傘のような部分から胞子を出します。この部分は「破れ傘」とも言われているそうです。
胞子を出す傘のような部分を比べると、形が違いますよね!雌株は細かく分かれていますが、雄株は丸みを感じさせます。
雌株の群れはまさに、南西諸島に広がるヤシの密林を見ているかのようですね!
それに対して、雄株の群れはどうでしょうか。
幼い子どもが、ぎこちない手つきで描いた花の絵みたいに見えます。
このコケを仄暗い路地裏で見つけたとき、
落書きだらけのじゆうちょうを、引き出しの奥から掘り出したときに感じた懐かしさが
こみ上げてきました。
花、雲、駄菓子、刺繍…皆さんは、このコケを見て何を思い出しましたか?
今、ゼニゴケの印象は?
路地裏にひっそり暮らすゼニゴケの印象、少しは変わったでしょうか?
次回もコケ編は続きますので、どうぞおつきあいください。
ではまたお会いしましょう!