一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京
2023.5.29
帰ってきたチャタムヒタキ: 次の自然保護活動の成功に向けて
1980年、ニュージーランドの固有種であるチャタムヒタキは、世界でただ1つの孤島にわずか5羽しか生存していませんでしたが、集中的な保護活動によって危機を脱し、わずか半世紀で見事な復活を遂げ、IUCNのレッドリストでもランクが引き下げられました。
2022年のIUCN(国際自然保護連合)レッドリスト改定版は、依然として、多くの種にとって厳しい状況が続いていることを示していました。新たに追加された絶滅の危機に瀕している種の数が、改善に向かう種の数をはるかに上回っていました。しかし、綿密な計画と十分な資源、そして関係者の強い意志があれば、自然保護は最も危険な状況にある種の運命を変えることができることも示されています。
本記事ではその一例を紹介します。