具体的な活動内容について教えてください。
JIFPROは「緑の地球」づくりをテーマとして活動しています。
主に東南アジアを舞台として、1992年から植林活動を行っています。
しかし、単に木を植えるだけでは森林保全・森林再生はうまくいきません。
森林が失われたり劣化したりしている背景には、環境の変化や地域の人々の貧困など様々な問題があります。
こうした背景の問題が解決されなければ、せっかく木を植えてもそれが森になるまで育っていきません。
そこで、JIFPROでは、樹種を選び・苗を育て・植樹して・育てるという各段階でのより効率的な手法の検討や、
森林を守ることが地域の人々の生活向上にもつながるようなモデルの提案といったサイエンスの観点による調査研究活動を、メンバーの専門性を活かして実施しています。
さらに、こうした調査研究活動の成果などをセミナーやウェブサイト、書籍・雑誌といった形にして情報発信や普及啓発活動にも努めています。
活動を始めたキッカケはなんですか。
1980年代に入り、世界的にも熱帯林の減少や劣化が問題視されるようになります。
木材伐採・非持続的或いは非伝統的焼畑農業・森林火災・開発などがその原因でした。
こうした時代背景を受け、熱帯林の問題に関する調査研究や人材育成を通じて「緑の地球」を目指すことを理念として国際緑化推進センターが設立されました。
海外林業コンサルタント協会(現 一般社団法人ジョフカ)の一角に7坪のスペースを間借りし、机一つに電話一つという状態からスタートしました。
これからの団体の目標・目指す部分を教えてください。
森は木材などの資源生産という目に見える部分だけでなく、
生物多様性や気候変動の観点や文化的な側面からも人間の暮らしとつながっています。
しかし、日本で暮らす私たちは時として、森と人との目に見えないつながりを忘れがちで、遠く離れた場所で起こっていることを見落としがちです。
JIFPROはこれからも、森への思いとサイエンスという手法の両輪で、熱帯林でどんな問題が起こっているのか・私たちに何ができるのかを考え発信していきます。
支援金の使用用途などを教えてください。
今回頂戴したご支援金は、熱帯林での植林活動や調査研究活動、
情報発信や普及啓発といったJIFPROの様々な活動のために大切に活用させていただきます。