イモリとヤモリ、食べ物で分かる違い
2026.1.29
目次
似た名前、似た姿のイモリとヤモリ。
なんとなく知っているつもりでも、
「ちゃんと説明できる?」と聞かれると、少し不安になりますよね。
実は、暮らし方も体のつくりも、かなり違う生き物なんです。
今回は、食べ物・生態・見た目などからイモリとヤモリの違いをご紹介します。
イモリとヤモリの食べ物
イモリとヤモリは、名前や姿がよく似ているため、同じ仲間の食べ物を食べていると思われがちです。
しかし食べているものが全く違います。
イモリが食べるのは、水の中や水辺にいる小さな生き物です。水中の虫や幼虫、イトミミズなどを中心に、水のある場所でエサを探して食べています。
一方のヤモリは、蛾やハエ、蚊、クモなど、陸にいる小さな虫を主に食べます。夜になると家の明かりに虫が集まりますが、ヤモリはその様子を利用して、壁にくっつきながら近づいてきた虫を捕まえます。
食べ物が違う理由
では、なぜここまで食べ物が違うのでしょうか。
理由はシンプルで、イモリとヤモリは暮らし方と分類が違うからです。

イモリは両生類の仲間に分類され、池や田んぼ、小川など、水のある場所で暮らします。
両生類は皮膚がしっとりしており、水分がないと体の調子を保ちにくい生き物です。
そのため、水の中や水辺で過ごす時間が長くなります。
ヤモリは爬虫類の仲間に分類され、家の壁や天井などの乾いた場所で暮らします。
爬虫類は体の表面が乾いたつくりをしていて、水の中にいなくても生活できます。
そのため、ヤモリは陸の上で暮らすことができます。

食べ物の違いは「体のつくりと暮らし方の違いがそのまま出た結果」と考えると、とても分かりやすいです。
イモリとヤモリの見分け方
イモリとヤモリは、前途したように食べ物の違いで見分けられますが、見た目にもはっきりした見分けポイントがあります。
まず、体の皮膚に違いがあります。
・イモリは水の近くで暮らすため、体がしっとりしていて、少しぬるっとしています。
・ヤモリは陸で生活するため、体がカサカサしていて、乾いた印象です。
さらにもっと分かりやすいのが、指の数です。
・イモリは前足が4本、後足が5本あります。
・ヤモリは前足も後足も、どちらも指が5本です。
じっくり観察できる場面は多くありませんが、
この指の数の違いは、知識として覚えておくと、いざという時に役立ちますね。

イモリとヤモリの覚え方
学校の授業やテストでも、「イモリは爬虫類か、それとも両生類か?」といった形で聞かれた経験がある人も多いのではないでしょうか。
覚え方はまず、イモリとヤモリを漢字にしてみましょう!
イモリは「井守」と書きます。
「井」という字から分かるように、井戸や池、田んぼなど、水のある場所で暮らす生き物です。
この特徴から、イモリは水辺で生活する両生類の仲間だと覚えることができます。
ヤモリは「家守」と書きます。
「家」という字が使われていることから分かるように、家の壁や天井など、陸の場所で暮らす生き物です。
この特徴から、ヤモリは乾いた場所で生活できる爬虫類の仲間だと覚えることができます。
・イモリ=井守
水のそばにいる → 水辺で暮らす → 水の生き物を食べる→ 両生類
・ヤモリ=家守
家にいる → 陸で暮らす → 陸の虫を食べる→ 爬虫類
漢字から考えると、名前の意味や分類も自然と頭に残りますね。
毒をもっている!?
イモリとヤモリは似ていますが、毒については同じではありません。
イモリには毒を持つ種類もいるので、扱いには注意が必要になりますが、ヤモリは毒を持たない生き物です。
毒があるイモリ

毒があるイモリの中でもよく知られているのが、アカハライモリです。
アカハライモリは、フグと同じ種類の神経毒である「テトロドトキシン」を、皮膚や体の中に持っています。
アカハライモリの特徴は、お腹が赤いことです。
この赤やオレンジ色は、「自分には毒がある」ということを、敵に知らせるための色だと考えられています。
実際に、敵に襲われそうになると、体を反らせて赤いお腹を見せる行動をとることがあります。
これは、「危険だから食べないで」というサインのようなものです。
まとめ
イモリ

・両生類
・池/田んぼなど水辺に生息
・蛾/ハエなど陸上の昆虫を食べる
・毒を持つ種類もいる
・前足は4本/後足は5本
ヤモリ

・爬虫類
・家の壁/陸上に生息
・イトミミズなど水中の生物を食べる
・毒を持たない
・前後の足が5本
イモリとヤモリは見た目がよく似ていますが、食べ物の違いに注目すると、違いが分かりやすくなります。
イモリは水辺の生き物を食べ、ヤモリは陸の虫を食べます。この違いは、生態や分類の違いがそのまま表れたものです。
体の皮膚や指の数、名前の漢字もあわせて覚えると、混乱しにくくなります。
この視点を持っておくと、イモリとヤモリはもう迷いません。








