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アニマルウェルフェアとはどんな取り組み?動物福祉について。

2023.7.24

目次

今回はアニマルウェルフェアについてご紹介しつつ、取り組みについて考えていきたいと思います。

アニマルウェルフェアとは?

アニマルウェルフェアとは、動物たちの幸福と健康を保護し、改善するための倫理的な責任を意味します。

これは、動物が適切な飼育環境や食事、医療ケア、精神的な刺激などの基本的なニーズを満たすことができるようにするための取り組みです。

アニマルウェルフェアの概念は、動物の利益を最優先に考え、人間中心の視点から逸脱しています。

動物は意識や感情を持つ生物であり、彼らの福祉は尊重されるべきとの考えから、アニマルウェルフェアの目標は、動物たちが生涯を通じて幸せで健康的な生活を送ることができるように支援することです。

アニマルウェルフェアの5つの自由

① 飢え、渇き及び栄養不良からの自由

② 恐怖及び苦悩からの自由

③ 物理的及び熱の不快からの自由

④ 苦痛、傷害及び疾病からの自由

⑤ 通常の行動様式を発現する自由

アニマルウェルフェアの状況を把握する上で、上記5つの自由が役立つ指針とされてます。

アニマルウェルフェアの飼養管理

アニマルウェルフェアは前述のとおり、動物たちにも意識や感情があるので、生涯を通してあらゆる苦痛や負担を減らしていく取り組みです。

家畜動物に対するアニマルウェルフェア活動

家畜動物の福祉向上に向けての取り組みとして、

1、家畜のストレスを軽減するため、飼育スペースを広げる取り組みが行われています。

2、家畜には栄養バランスの良い食事と十分な水の提供が行われています。

3、病気やけがの予防対策、定期的な健康チェック、必要な治療およびケアの提供が行われています。

4屠、屠殺や処分の際には、家畜に対して可能な限り最も無痛・無ストレスな方法を使用するように心掛けられています。

これらの取り組みにより、家畜動物の生活環境と福祉が改善されています。

動物園や水族館のアニマルウェルフェア活動

動物園や水族館もアニマルウェルフェアへの取り組みを行っています。

1、動物たちが自然に近い環境で生活できるよう、展示場所やエンクロージャーは広々とした空間や自然風景を再現するよう設計されています。さらに、遊び道具や隠れ家、自然的な環境刺激物を提供しています。これにより、動物たちは自然な行動を展示することができます。これは環境エンリッチメントと言われるものです。

2、動物たちの食事は、栄養バランスが考慮されており、健康な成長や生活をサポートするよう配慮されています。

3、動物たちは定期的な健康チェックを受け、必要な治療やケアが行われます。

乳牛
画像引用元:Adobe Stock

アニマルウェルフェアへの関心の高まり

アニマルウェルフェアに関する公共政策と法制度も変化しています。

多くの国や地域が、動物の権利と福祉を保護するための法律や規制を導入しています。

これには、動物虐待の禁止、動物実験の制限、動物の輸送条件の改善などが含まれます。

また、一部の国では、サーカスや野生動物のショーの禁止、動物の権利を守るための特別な法的地位の創設なども行われています。

アニマルウェルフェアに関する公共政策と法制度の変化は、世界的な動物の権利と福祉の向上に寄与しています。

アニマルウェルフェアへの取り組みで私たちのできること

アニマルウェルフェアの改善には、消費者、行政など、さまざまな利害関係者の協力が不可欠です。

例えば、消費者にあたるのは、商品を買う側の人間。誰もが何かの商品を買う側になると思うので、つまり全員ですね。

この消費者の私たちができることとしては、動物福祉を重視した製品を選択し、それを支持することが重要です。

動物福祉を重視した製品とは、「動物の毛皮の衣類や製品」などが当てはまるかと思います。

また動物福祉の管理がしっかりとされていない、会社や施設からの購入を辞めるというのも取り組みの1つになります。

ただ、こういう会社や施設は、消費者の不買運動だけではなかなか変わらない部分もあるため、行政による適切な監視や取り締まりが必要になってきます。

アニマルウェルフェアへの取り組みは、継続的な努力と協力が必要です。利害関係者の意識と関与の向上、研究と教育の推進、政策の改善などが重要な要素となります。

アニマルウェルフェアへの取り組みが進むことで、動物たちの福祉が向上し、より持続可能な社会が実現することを期待しています。

ニワトリ
画像引用元:Adobe Stock

まとめ

今回はアニマルウェルフェアについてご紹介しました。

簡単にまとめたつもりですが、少しわかりにくい部分もあったかもしれません。

ただ、これは私自身にもしっかりとアニマルウェルフェアの理解が浸透しきれていない証なのかもしれません。

アニマルウェルフェアの取り組みは日本は遅れていると言われています。

私自身も引き続きアニマルウェルフェアのことを勉強しながら、自分でもできることが何かあるのかな?というのを模索していきます。

アニマルウェルフェアについて、興味を持った方は、農林水産省のアニマルウェルフェアの資料を始め、海外のアニマルウェルフェアの情報なども探ってみてくださいませ。

文章引用:農林水産省 アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理等

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