ヨーロッパと日本の動物園の違いとは?
2025.1.18
目次
ヨーロッパと日本は文化や環境、経済面において様々な違いがありますが、動物園にも当てはまります。ヨーロッパと日本び動物園の違いについて見てみましょう。
ヨーロッパの動物園
・自然に近い広い環境、混合展示を採用
・動物福祉を最優先し、ストレス軽減に配慮
・自然保護、絶滅危惧種の保護、研究拠点
・環境に優しいエコグッズのお土産が多い
・自然を感じられる静かで落ち着いた雰囲気
日本の動物園
・コンパクトな展示スペース、間近で観察可能
・動物福祉の取り組みは進行中
・教育と家族向けレジャーが中心
・動物の可愛いらしい土産が多い
・レジャースポットとして賑やかな雰囲気
動物園の設計の違い
ヨーロッパの場合
ヨーロッパは敷地が広い傾向があることから、動物が比較的自由に動き回れるように設計されています。
また、動物の福祉を重視しており、自然に近い環境で展示が行われているのも特徴の一つです。柵や金網ではなく、ガラスや堀といったバリアフリーに違いが見られます。
日本の場合
一方で日本は敷地が限られることから、動物は動物園内の限られたスペースで飼育が行われています。
その為、動物を間近で見られるメリットがあります。
伝統的に檻の中で動物を展示する動物園が少なくありませんが、近年は福祉を重視する施設も増えています。
動物への配慮の違い
ヨーロッパの場合
ヨーロッパでは、法律で動物への福祉の基準を定めている国が少なくなく、法律が定める厳しい基準に則って飼育や展示を行っている動物園が多くを占めます。
動物を人間と同じ生き物という考えに基づき、ストレスケアも考えていることから、ストレス軽減の飼育や展示が先行しています。
日本の場合
日本は動物への福祉の意識が高まりつつあるものの、法律や規制が追いついていないのが現状です。
しかし、施設ごとに試行錯誤を行いながら、動物にとってベストといえる取り組みを模索している状況です。
それぞれの施設に独自性があるので、訪れる施設によって異なる体験ができるのは魅力です。
動物園の役割の違い
ヨーロッパの場合
ヨーロッパの動物園は、環境保全や教育的な役割を重視しています。訪問者が学びを得て帰路に着けるように、生態系を模した展示やイベントを重視している傾向です。
日本の場合
日本はエンターテイメント的な側面が強いことから、ショーや動物とのふれあいコーナーを設ける施設が少なくないです。家族のレクリエーションの場の役割も求められているので、そうした部分にも違いとして表れます。
どちらが良い悪いというわけではなく、成り立ちなどの歴史が違いになっているわけです。
動物園の目的の違い
ヨーロッパの場合
ヨーロッパの動物園は動物保護や研究機関という意味あいが強く、国や自治体が補助金を出して運営が行われています。しかし補助金頼りの運営ではなく、非営利で運営する施設が多く見られます。
入場料を高く設定することで、動物の保護や研究のための資金を確保しています。施設に訪れる人達もそれを理解しているので、入場料が高すぎるという批判や議論はあまりないようです。
日本の場合
日本の動物園の場合は自治体が運営する施設が多く、公共施設の観点から入場料が手頃に設定されています。
運営に必要な資金の確保をグッズの販売やイベントに頼っており、商業的な性質が見られる傾向にあります。
食事やお土産の違い
ヨーロッパの場合
ヨーロッパの動物園では、地元の食材を活かしたカフェやレストランが多いようです。
お土産は、環境に配慮した土産やエコグッズが目立つのが特徴です。
日本の場合
動物の顔をした可愛らしい軽食やスイーツが人気のようです。
お土産は、動物をモチーフにした可愛いぬいぐるみやキーホルダーなど多種多様のお土産が豊富なのが特徴です。
テーマパークのような楽しさが際立ちますね。
動物園の雰囲気の違い
ヨーロッパの場合
広い土地にあり、自然を感じられるリラクゼーションスポットとして、静かで落ち着いた雰囲気です。
日本の場合
遊園地も併設された動物園もあり、楽しいレジャースポットとして、賑やかな雰囲気です。
まとめ
ヨーロッパの動物園は「自然保護」や「動物福祉」に重点を置いた動物園が多い一方、日本の動物園は「教育」や「レジャー」に特化した動物園が主流となっています。
それぞれの特徴を理解しながら訪れることで、異なる魅力を楽しむことができます。
ヨーロッパに行かれる際は動物園を訪れ、日本の動物園との違いを比べてみてはいかがでしょうか?