賃貸物件でのペット飼育事情に朗報?!
2023.1.13
目次
こんにちは。Chappyです。
今回はNSW州の賃貸物件のペット飼育事情について書きます。
どんなペットを飼っている?
日本と同じく、主に犬、ねこ、鳥が多いです。
犬、ねこに関して言うと、保護犬、ねこを飼う人が圧倒的に多く、ペットショップでは生体を売っていないところが多いです。見たことがあるかどうかも記憶にないくらいです。
また一時的に里親として保護された動物たちを預かって面倒をみている人もいます。
NSW州、賃貸でのペット飼育事情
オーストラリアは州、準州ごとに州法があります。
NSW州の賃貸でのペット飼育の可否はその家のオーナー(貸主)が基本的に決めることができます。
そのため、ほとんどの賃貸では「ペット不可」が多いのです。
それは借主の退去後にダメージをもとに戻すのに費用がかかってしまったり、鳴き声などのトラブルが生じてしまうことがあるからです。
実際、私が不動産屋から聞いた話です。
ペット不可の物件で、内緒で犬を飼っていた借主が騒音トラブルを引き起こしました。
なんとその人はハスキー犬をワンルーム程度の部屋で飼っていて、日中はハスキーだけで留守番をさせていたため、鳴き声が大きなトラブルを生みハスキーはそこに住めなくなってしまったのです。最終的にそのハスキーがどこに行ってしまったかは不明ですが、その不動産屋の人曰く、飼い主が保護先にお願いしたと思うとのことでした。
また、引っ越しの際にペット可、不可によってトラブルになることもあります。仮に現在の住まいがペット可だとしても、次に住むところが「ペット不可」である場合です。こういった例はたくさん聞きます。その中には、結果難しい決断を迫られる人たちも多くいて、飼っているペットを手放せざるを得なくなってしまうのです。
「ペット可、不可」には地域差があります。例えば、私が住んでいる地域はペットフレンドリーな地域で、店、パブやカフェなどに犬を連れてきている人が多くいたり、マンションなどの賃貸もペット可物件が、他の地域よりは比較的見つけやすいです。とはいっても、借主より貸主に権利や力のある賃貸でのペット飼育は本当に大変です。
朗報⁉
そこで、犬やねこを正当な権利を得て飼いたいと思っている人たちには嬉しい話です。
つい最近、このペット可の賃貸物件を探す苦労がなくなるかもしれないというニュースがありました。それは、借主がペットの飼育希望を申し出た場合、どの賃貸物件も特別な理由がない限り、オーナーは許可する必要があり、また借主の申し出から21日以内に返答しなければ、自動的にペットの飼育を認めたことになる。というのです。
これは、もし3月の選挙で労働党が勝った場合の政策の一つとして、賃貸物件におけるルールを変更するという前提のニュースでしたが、現在NSW州を率いる自由党も、検討中ではあると言っています。私はどっちが勝ってもぜひ州法を変更して欲しいなと思っています。賃貸物件でのペット飼育がしやすくなる時が待ち遠しいです。
ちなみに、メルボルンのあるビクトリア州は数年前から基本全ての賃貸物件でのペット飼育が許可されています。
動物病院
ここからはちょっとしたオーストラリアでのペット飼育に関する補足になります。
賃貸か否かに限らず、ペットを飼っていると、生き物ですから当然具合が悪くなったりケガをしたりして、病院にいくことがあります。
こちらにももちろん動物病院はありますが、日本との大きな違いは「診察料金」です。
正直言ってものすごく高いです。病院によって値段設定はもちろん違いますが、
こちらは日本で言う診察料金(先生に診てもらう時間単位の料金)は70ドルはします。
そして、治療となればそこにいろいろと加算されます。
例えば、生検の検査の場合。
半日くらい預けて終わりますが、1000ドルくらいかかります。
診察料金をはじめ、預かり料金(1時間単位)、使用した薬、使用したものすべてに料金が発生します。ねこの去勢手術でさえ、500ドルくらいかかります。
動物が健康な場合はそれほど心配はいらないかもしれませんが、具合が悪くて病院に連れて行くと1000ドル、3000ドル、時には1万ドルと高額な支払いになります。そのため、ペットを飼っている人はたくさんいますが、金銭面も考慮した上で飼育するので、
結構ハードルが高いオーストラリアのペットの飼育事情でした。
Have a lovely weekend.