選べる人だけのエコじゃない。みんなにやさしいサステナブルを
2025.6.21
目次
マイボトルを持ち歩いたり、古着をリメイクしたり、無駄を減らして丁寧に暮らす。そんなエコな暮らしが注目を浴びています。
でも、そういう生活、実は「エコ」は、自分の意思で“選べている”ものではありませんか?
選べるエコの生活と、ギリギリの生活の違いは?
エコな暮らしは、ある程度の時間やお金の余裕があってこそ楽しめるものです。
一方で、経済的に厳しい状況にある人たちは、「買わない」「持たない」「捨てられない」といった行動が、環境のためというより生活をなんとか回すための手段であることが多いのです。
どちらも結果として「ものを大切にする行動」に見えるかもしれませんが、背景にある事情は大きく異なります。

それって実はエコじゃない?見た目だけではわからない「見えない格差」
この両者には、古着を選んで着るということに対する、気持ちも環境も違います。
このことは、SDGsの目標1「貧困をなくそう」や、目標10「人や国の不平等をなくそう」にも深く関わる問題です。
サステナブルな社会を目指すなら、こうした見えにくい格差にも目を向ける必要があるんじゃないかな、と感じてしまいます。
引用:THE 17 GOALS

やさしいサステナブルに近づけるために
サステナブルな社会をつくるには、「地球にやさしい」だけではなく、「人にもやさしい」視点が欠かせません。
自分は何を「選べている」のか。その選択は、他の誰かにも同じように選べる選択肢なのか。
そんな問いを持つことが、やさしいサステナブルな社会に近づける本当の入り口かもしれません。

まとめ
丁寧に暮らすことは、とても素敵なことですよね。
でも、その「丁寧さ」が誰かにとっては「必死さ」かもしれないという視点を、少しだけ心のどこかに置いておく。
それだけでも、私たちはもっとやさしい社会に近づけるかもしれません。