チアセブンアーチ-自然や動物の様々な情報を扱うウェブメディア

公益社団法人アニマル・ドネーション

2025.1.16

相次ぐ多頭飼育崩壊から犬猫を救う。アニドネ緊急支援基金の継続へ

(原文)

✔︎ アニドネは、多頭飼育崩壊現場からのレスキュー活動を支える「緊急支援基金」を立ち上げ、これまで累計1,000頭以上の犬猫たちを救ってきた。

✔︎ 申請数の急増により中断していた緊急支援基金は、一昨年のクラウドファンディングで再開を果たした。

✔︎ このクラウドファンディングでは、今後も基金を止めないために約200頭分のレスキュー費用を募る。寄付金は多頭飼育崩壊現場でレスキュー活動をおこなう、アニドネ認定団体*1*2(アニドネ独自の審査を通過した団体)への支援に充てられる。

✔︎ 多頭飼育崩壊への介入は、飼い主との交渉の長期化などにより継続的な活動とそのための資金が必要となること、そして保護後は、犬猫の健康状態が悪いことで医療費の負担が大きいうえに、人馴れしていないため譲渡に繋がりにくいという課題も抱えている。

✔︎ アニドネは今後、認定団体と寄付者を繋ぐ中間支援組織として、団体への寄付に加え、啓発活動の加速や団体の成長促進、政策提言など社会全体で改善を進める仕組みづくりを目指す。

引用:相次ぐ多頭飼育崩壊から犬猫を救う。アニドネ緊急支援基金の継続へ

チアセブンアーチ編集部からのコメント

当情報のポイント!

「公益社団法人アニマル・ドネーション」の取り組みには、心から敬意を表します。多頭飼育崩壊という深刻な社会問題に対し、一頭でも多くの犬猫を救い出し、彼らに新たな希望を与える活動は非常に意義深いものです。2020年から始まった「アニドネ緊急支援基金」により、これまでに1,000頭以上の犬猫たちが救われたと聞き、その実績の大きさに感動しました。一方で、この問題が日本各地でいまだに多発しており、解決には長期的な支援とさらなる取り組みが必要であることも痛感します。

多頭飼育崩壊は、ただの動物問題ではありません。飼い主の経済的困窮や孤立、精神的な問題が複雑に絡み合っている社会的課題です。このような難しい背景を抱える問題に対して、アニドネが行政や福祉と連携しつつ、中間支援組織として認定団体を支えるという仕組みは、持続可能な解決策の一つと言えるでしょう。また、啓発活動や政策提言を通じて、動物福祉を社会全体で向上させる取り組みにも力を入れている点は素晴らしいです。

今回のクラウドファンディングでは、300万円という目標額を達成すれば、約200頭の犬猫を救うための支援が可能となります。1頭あたりの支援額が決して十分ではない中でも、少しでも現場の団体を後押ししようとするこの基金が、多くの保護団体にとってどれほど心強い支えになっているか想像に難くありません。また、資金面だけでなく、団体同士の連携や勉強会の開催による成長支援も含めた活動は、問題の根本的解決に向けた重要な一歩だと感じます。

このプロジェクトは、動物の命だけでなく、人間社会の課題にも光を当てる取り組みです。「誰かがやるべき」と思っても、実際に行動を起こすことは簡単ではありません。しかし、アニドネはその使命を果たし続けています。この活動が広く知られ、多くの人々に支えられることで、命の尊さや共生の大切さがさらに広がることを願っています。どうか一人でも多くの方がこのプロジェクトに参加し、一緒に命を救う一助となるよう、心から応援しています。

関連記事