世界最大のシカ、ヘラジカ。巨大な身体に大きい角。ヘラジカの特徴をご紹介
2022.12.27
目次
ヘラジカというシカをご存知でしょうか。シカ界最大の身体を持つ種類のヘラジカ。
今回はそのヘラジカについてご紹介していきます。
ヘラジカ
ヘラジカは、哺乳綱鯨偶蹄目シカ科ヘラジカ属の動物です。
草食動物で、草木などを主に主食としています。
生息地はアメリカ大陸北部や中国の北部や北欧など。針葉樹林や湖畔などにいる。
※針葉樹林とは?→森林に生えている多くが針葉樹で形成されている森林のことです。
※湖畔とは?→湖のそばのことです。
つまり、ヘラジカは世界でも北側の大陸の針葉樹林や湖の近くに生息しているということですね。
ヘラジカの名前は日本語名で、英名ではmoose(ムース)と呼ばれています。が、北欧やヨーロッパではelk(エルク)と呼ばれています。
ムースやエルクという名前は、結構映画などでも呼ばれていることが多いので、知っている方も多いのではないでしょうか。
ヘラジカは世界最大のシカ
前述のとおりヘラジカは世界最大のシカの種類になります。
では、いったいどれくらい大きいのでしょうか。
ヘラジカの体長は、約2.5 ~ 3m!体高は、約1.5 ~ 2m!
人間の身長より大きい高さをもっていることが多いということですね!
ちなみに、奈良のシカ(二ホンジカ)との比較はこちら。
※大きさの比較はイラストのサイズにも影響しますので、あくまでイメージです。
イラストでイメージとはいえ、ヘラジカがシカの中ではとても大きいのがわかりますね。
さらに、ヘラジカは大きい身体に加えて大きな角も持っています。
左右の角の端から端までだと、2mを超えることもあるくらい巨大な角をもっています。
この大きさの身体にこの大きさの角。まさに世界最大のシカです。
ちなみに、アメリカ大陸で有名な大型草食動物のバイソン。そのバイソンよりもヘラジカは大きいと言われています。
ヘラジカの天敵
これだけ大きい身体を持つヘラジカにも天敵はいます。
どれだけ大きくても草食動物の為、同じ地域に生息している肉食動物に補食されることがあります。
同じ地域に生息している肉食動物と言えば、オオカミやクマですね。
特に北アメリカはグリズリー(ハイイログマ)という巨大なクマが生息しています。
ヘラジカは大きい身体を持っていますが、子供頃はもちろんそこまで大きくはありません。
その為、グリズリーに狙われることがあります。
大人の成体になっているヘラジカの場合もグリズリーに狙われることもありますが、大人の場合は大きい角を活かしてグリズリーに対抗することも。
その結果、グリズリーに致命傷を与えることもあるので、グリズリー側も大人のヘラジカが相手では簡単にはいかないようですね。
ヘラジカは泳ぐのが得意
ヘラジカは実は泳ぐのも得意の動物です。
湖の近くに生息していることもあり、暑い時期は身体を冷やす為・湖の底の草を食べる為・向こう岸へ渡る為などで、湖を泳ぐことが多いそうです。
野生のヘラジカを探す際は、陸地だけでなく意外と湖の中を探す方が出会える確率が高いのかもしれませんね。
まとめ
今回は世界最大のシカ、ヘラジカのご紹介をいたしました。
野生のヘラジカは日本にはいません。ちなみに、国内の動物園でもヘラジカを飼育している場所はありません。(※情報が変わっている場合もあります)
つまり、日本国内ではヘラジカは見ることができません!
動画で我慢するか、海外へ行く機会があれば、その時にぜひ見ていただきたいと思います。