街路樹で人気?イチョウの雄株と雌株の見分け方
2025.10.4
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秋になると、黄金色に染まるイチョウ並木。街を彩るその姿は美しいですが、近づくと「独特のにおい」が気になることもあります。これは、イチョウの雌株が実らせる“ぎんなん”によるものです。
では、雄株と雌株はどのように見分けられるのでしょうか?
ここでは、イチョウの性別の違いや、見分け方、街路樹としての特徴をわかりやすく紹介します。
イチョウは雌雄分かれてる植物
イチョウは英語で ginkgo または ginkgo tree といいます
学名は Ginkgo biloba(ギンコ・ビロバ)で、英語の植物図鑑や医学的な文献ではこの学名がよく使われています。
ちなみに日本語の「銀杏(いちょう)」が「ginkgo」となったのは、昔ポルトガル人が日本語を聞き取り間違えてラテン語表記にしたのが広まったと言われています。
イチョウは、雄株と雌株が分かれている「雌雄異株(しゆういしゅ)」の植物です。
雄株(おすかぶ) … 春に花粉を飛ばす役割を持つ。秋になっても実はつけない。
雌株(めすかぶ) … 受粉すると秋にぎんなんを実らせる。熟すとにおいを発する。
このため、街路樹としては「においが出にくい」雄株が多く植えられています。

イチョウの雄株と雌株の見分け方とは
- 雄株:細長い“尾のような形”の花をつける。
- 雌株:小さな丸い花をつける。
春先に観察すると性別がはっきりわかります。
苗木の時は見分けがつきにくい
イチョウは若い苗木の段階では雄株か雌株かを外見で見分けるのは難しく、成長して花や実をつけるようになって初めて性別がわかります。

街路樹とイチョウの関係は?
全国各地でイチョウ並木が人気です。
ただし、におい対策として雄株が多めに植えられています。
一方で、ぎんなんは栄養豊富で、薬膳的にも「肺を潤し、咳を鎮める」とされ、昔から食文化にも活かされてきました。

まとめ
イチョウの雄株・雌株は「花」や「実」で見分けるのが基本です。
街路樹には雄株が多いものの、秋にぎんなんを実らせる雌株も、自然や食文化の一部として大切な存在です。