オオムラサキは強い蝶!?スズメバチも追い払う国蝶の特徴や生態
著者:KATSU
目次
今回はオオムラサキという蝶をご紹介します。
オオムラサキ
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に分類されるチョウの1種です。
オオムラサキは、内側が青紫色で外側が黒い色で、白や黄色っぽい模様がある羽根を持つ蝶です。
主に、日本や朝鮮半島や中国などに分布しております。
日本では全国的に分布していますが、山や林など、木々が多い場所に生息しています。
カブトムシやクワガタムシと同じような生活環境に主に生息している為、公園や道端などではまず見られないくらい珍しい蝶でもある。

オオムラサキは強い蝶?
オオムラサキは蝶の為、蜜を吸います。ただ生息している林や山は花よりも樹木の方がもちろん多い場所です。その為、オオムラサキは樹木の樹液を吸います。
この樹液は、オオムラサキだけでなく、カブトムシやクワガタムシの主食にもなります。
さらに、オオスズメバチなどの毒性の強い昆虫も樹液を吸いに来ます。
樹液は至る所で吸えるわけではないので、この樹液を巡って昆虫同士でも戦い(縄張り争い)が発生します。
この縄張り争いでオオムラサキは、蝶には珍しくオオスズメバチなどの他の昆虫に向かっていきます。
そして、大きな羽音を立てたり羽ばたいたりして、オオスズメバチすらも追い払うと言われています。
この強さは蝶の世界では最強!?なのでは無いかと思います。
この強さは意外と知られているので、オオムラサキ=強いという印象を持っている方が多いのですね。

オオムラサキは国蝶
オオムラサキは日本の国蝶とされています。
ただ国の法律で決められているわけではなく、昆虫学会で定められているとのことです。
オオムラサキの強さや雄大さ、美しさなどが国蝶として相応しいとなったようですね。
ただ、その国蝶のオオムラサキも準絶滅危惧種に指定をされています。
生息地である雑木林などの減少が原因の1つとして、あげられています。
ただでさえ都会や町中では見ることが出来ない珍しい蝶のオオムラサキ。
今は生息地でもなかなか見つからない珍しい蝶へとなっていっています。
国蝶として定められたオオムラサキが絶滅しないように、環境保全の取り組みの意識が必要ですね。
まとめ
今回は蝶の中でも強いと評判のオオムラサキのご紹介をいたしました。
国蝶にもなっているオオムラサキのことを知っていただき、もし野生で見かけた際はその雄大さや美しさと共に、強さもそっと観察してみてくださいね。