ニュージーランドのマオリ文化と神聖な山のつながりって?
2025.2.6
目次
ニュージーランドといえば何を思い浮かべますか?人口より多い羊、マオリ文化のハカ、ラグビー。
実は美しい自然と豊かなマオリの文化でも有名なんです!
マオリの人たちにとって山はとても神聖な存在です。今回は、そんなニュージーランドのマオリの文化と神聖な山についてご紹介していきます!
マオリ文化にとっての神聖?山にはどんな意味があるの?
マオリの人々は、山を「タウポウ・マウングァ(Tāupo Maunga)」や「アオテアロアの守護者」として敬い、祖先の魂が宿る場所と考えています。
これらの山は、1860年代にマオリの族長テ・ヘウヘウ・トゥキノ4世によって国に寄贈され、世界初の国立公園の一部となりました。

ニュージーランド、マオリ文化を反映した環境保護について
マオリ文化では「カイティアキタンガ(Kaitiakitanga)」という概念が重要視されています。
ニュージーランドの先住民族であるマオリ族が、土地や人々、文化を守ることを表す際に使われる言葉
実際、2017年にはワンガヌイ川が「法的人格」を持つ存在として認められたんです!川が人間と同じように権利を持つことと決めたのはすごいですよね。
このことは、環境保護の新たなモデルとして国際的にも注目されました。
また、マオリの土地の権利を尊重し、特定の神聖な山に観光客が登ることを制限する動きも広がっています。特に、北島のタラナキ山(Mount Taranaki)では、マオリの伝統を守るために、登山自体を自粛するよう呼びかける声が強まっています。
引用:ニュージーランドで山に人格権認める法案が可決、先住民マオリの世界観認める

ニュージーランドの富士山?マオリ文化にとって神聖なタラナキ山
タラナキ山は、その美しい円錐形の姿から「ニュージーランドの富士山」とも呼ばれ、観光客に人気のスポットです。
実は映画「ラストサムライ」でのロケ地にもなっているんです!映画も見た時に富士山だと思っていた私はニュージーランドで知ってびっくりしました笑
しかし、そんなハイキングでも有名なタラナキ山。マオリの人々にとっては神聖な存在なんです。
タラナキ山は、マオリ族にとって古くから祖先から崇められており、肉体的・文化的・精神的な糧の源として、また最後の安息の地として考えられています。
ニュージーランド政府や地域当局は、観光と文化のバランスを取るため、登山者への啓発活動を強化しているそうです。

まとめ
ニュージーランドのマオリ文化は、自然と深く結びついた価値観を持っています。特に、山は単なる風景ではなく、祖先の魂が宿る神聖な場所として大切にされています。このような文化的背景を知りつつ、敬意を持って行くことが大切なのかもしれません。
マオリの伝統を尊重しながら、環境保護と観光のバランスを取る取り組みから、私たちも観光と、環境保護のバランスについて考えることが大切だなと感じました。