サンゴ礁とはサンゴと違う?どんな生き物が集まるの?
2024.2.12
目次
海に色鮮やかに存在するサンゴ。宝石にもなるサンゴ。海の生き物にとって無くてはならないサンゴ。
今回はそのサンゴについてご紹介します!
サンゴ(珊瑚)とは?
サンゴは漢字で珊瑚と書きます。主に海の中の岩場や海底などに生息している生き物です!
サンゴは動物?植物?
サンゴは見た目から植物と思われがちです。しかし、刺胞動物門に属する動物になります!サンゴの種類にもよりますが、動物なので動物プランクトンを捉えて栄養にするサンゴもいるのです!動物なので海底や岩場に生えているという表現より、生息しているという表現の方があっていますね!
どう見ても植物ですけどね笑
サンゴは動物なのです!
サンゴの種類 ソフトコーラル ハードコーラル 違い
サンゴにはソフトコーラルとハードコーラルという種類の違いがあります
柔らかい体を持っている種類です。海中をゆらゆらと揺らめいているサンゴで、イソギンチャクと間違われる場合もあるのです。
ハードコーラルは名前のとおり、硬い骨格を持つ種類です。「サンゴをイメージしてみて」と言われて、想像するサンゴは恐らく多くの方がこちらのハードコーラルのサンゴなのでは?と思います。
サンゴ礁とは?
サンゴ礁って何かと言われると、簡単に言うとサンゴが集まって出来た地形もしくは場所のことです。
様々な種類のサンゴや有孔虫などの死骸などが集まり、長い年月をかけて積み重なった地形。世界の海の各地で形成されており、数百年単位で形成されたサンゴ礁もあります。
世界最大のサンゴ礁は、有名な「グレートバリアリーフ」になります
このサンゴ礁は2300kmも続くと言われており、1600種以上の魚や数十種類の海洋生物(クジラやイルカやウミガメ)の生息地にもなっています。ダイビングスポットとしても非常に人気の高い場所で、多くのダイバーを魅了しているポイントです。近年でいけば、2022年1月頃にタヒチ沖で約3kmになるサンゴ礁が発見されました。このサンゴ礁は水深30 ~ 60mほどの深海で発見されました。
これまで、サンゴ礁が発生する場所はだいたい水深25mくらいまでだったので、極めて異例なサンゴ礁として認識されました。
サンゴとイソギンチャク
サンゴとイソギンチャクは似ている部分もあり、良く間違われます。
サンゴとイソギンチャクの簡単な違いは「骨を持つか持たないか」です。イソギンチャクは骨格を持っていないので、揺らめいているだけです。
揺らめいているだけのその姿が、サンゴのソフトコーラルの種類と似ている為、間違われやすくなっています。有名なカクレクマノミという魚が共生しているのは主にイソギンチャクが多いです。
こちらがダイビングで撮影したカクレクマノミとイソギンチャクです。子供を守って可愛い。
サンゴに住む生き物って?
海の生き物にとって、サンゴは大切な住処でもあります!
サンゴがあれば大型の肉食魚から自分の身を守ることができる。逆にサンゴに住めば、たくさんの餌にありつける。様々な理由でサンゴを住処にしています。
小型の魚はもちろん、エビやカニなども住んでいます。カサゴも住んでいます。カサゴなんてサンゴにそっくりですよね笑
今後、サンゴ礁が無くなる可能性がある?
サンゴ礁の多くが現代では、絶滅危惧になっています。地球温暖化による、海面上昇や海水温の上昇が原因と言われています。近い将来、海の生き物たちの住処になっているサンゴ礁が消滅してしまう可能性がある。
その為、ダイバーを中心にサンゴ礁の保護活動も始まっています。
しかし、地球温暖化は地球規模の問題の為、ダイバーだけでなく、多くの人々の取り組みが必要になってきます。サンゴ礁が絶滅すると、そこを住処にしていた生物の個体数も減ってしまうかもしれない。
絶滅の連鎖が始まる可能性もあるので、とても重大な問題の1つとして考えられています。
まとめ
今回はサンゴ礁とは何かについてご紹介しました。
透き通った海であれば、海面はもちろん船の上からでも見える美しいサンゴ礁。自然が作り出した海の芸術作品。このサンゴ礁をこれからも残せるようにしていきたいと思います。