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グリズリー

グリズリーはクマの種類では最大種?どれくらい大きいの?

2024.3.31

目次

グリズリーは、北アメリカ大陸に生息するクマの種類の一つで、特徴はと聞くと「大きさ!」と答える方が多いくらい大きさに特徴がある動物です。実際、グリズリーはクマの種類では最大級の種だといわれています。個体の大きさに違いがあるので、あくまで最大級と表現させていただきます。

グリズリーと同じくクマの中で最大級の大きさを持つのはホッキョクグマです。このホッキョクグマの方が大きい個体もいるので、グリズリーとホッキョクグマがクマの中では最大種として言われています。

では、このグリズリーがどのくらい大きいのかを見ていきましょう!北アメリカ最大の動物たちの中でも一際存在感を放つグリズリーとは。

グリズリーってどんなクマ?

グリズリーは、北アメリカに生息するクマ科の一種です。体毛は茶色系統で、背中には明るい銀色の毛があり、その姿から「シルバーチップ」とも呼ばれます。

グリズリー
画像作成者:KATSU

グリズリーは、好奇心旺盛で人懐っこく、観光客にも人気のある動物ですが、その力強い体と鋭い牙や爪により、遭遇した場合は絶対に近づかないよう、注意が必要です。

グリズリーの名前の由来は?

「グリズル」という、黒色の毛色にグレーやレッドの色味が混じった混合色があります。グリズリーという名前はここから来ています。

また同じ発音の「grisly」という英語の意味が、ゾッとするような、身の毛もよだつ、不気味なという意味で、ここからもグリズリーという名前がきています。

参考:Natural history

グリズリー
画像引用元:Adobe Stock
寿命は?

野生の個体は20〜25年が寿命と言われています。他のクマの種類も同じくらいの寿命なので、ここは最大種のグリズリーでも特別感は無いですね!

グリズリーの大きさはオスとメスでどう違う?平均体重や体長をチェック!

グリズリーの名の通り、鋭い爪や牙を持ち、強力な筋肉で体を鍛え上げています。大型のオスであれば、体長は約250cm、体重は約300kgになることもあります。

最大級の個体には、驚くべき950kgという体重の記録もあります。

この大きさはオスとメスで違いがあります。

典型的なオスの個体の体重は180〜360kg、典型的なメスの個体の体重は130〜180kgの範囲に収まります。また、オスとメスの平均体長はおおよそ198cm前後で、体高は102cm前後です。

そして、オスの方がメスよりも大きくなる傾向があります。グリズリーは野生動物の中では、特に大きく危険な存在と言えるでしょう。

グリズリーとヒグマ
画像作成者:KATSU

グリズリーとヒグマの生息地や体格の違い

グリズリーはヒグマの亜種です。日本(特に北海道)のヒグマは正確にはエゾヒグマと言われて、こちらもヒグマの亜種です。グリズリーとエゾヒグマの違いは生息地と体格です。

エゾヒグマは日本の北海道に生息し、身体の大きさはオスが体長約2.0m、体重150~400kg。メスは長約1.5m、体重100~200kgほど。
参考:エゾヒグマの生態と野生動物との共存について

エゾヒグマもクマの中では最大級と表現していい大きさをもっていますが、エゾヒグマと比較すると、グリズリーの個体は大きくなる傾向があると言われています。

日本のエゾヒグマとの比較では、グリズリーの方が肩のコブが高いのが特徴です。

グリズリーは絶滅の危機にある?保護活動について知ろう!

グリズリーは、環境破壊や人間による影響で数が減少し、特にアメリカでは絶滅危惧種に指定されています。しかし、野生保護団体や地域住民、政府機関などが積極的な保護活動を行っており、生息地の管理や啓発活動が進められています。

グリズリーという名前は北米では内陸に生息するクマを指し、沿岸に生息するクマはブラウンベアと呼ばれています。そのため、レッドリストはブラウンベアのものをご紹介します。

グリズリーはクマ類として重要なアンブレラ種であり、他の野生動物や生態系全体を保護する上でも重要な存在です。最後にグリズリーの動画をご紹介します。

※アンブレラ種とは、その地域の生態ピラミッドの頂点にいる種類

動画引用元:BBC Earth

まとめ

今回はグリズリーのご紹介をしました。クマの中でも最大級の大きさを持つグリズリー。

クマの中で最大級ということは、現代の陸上の肉食動物の中でも最大級ということになります。

北アメリカがメインの為、野生のグリズリーに日本で出会うことはありません。ただ、日本にはグリズリーに匹敵するくらいの大きさや似たような見た目を持つエゾヒグマがいます。

グリズリーもエゾヒグマも、野生で出会ってしまうと危険な動物でもあります。

その為、動物園などでゆっくり観察されることをおススメします!

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