ダチョウは頭悪いの!?脳みそが小さいって本当?足の速さや生態と共にご紹介
2024.4.25
目次
ダチョウと聞くと何を思い浮かべますか?
「走るのが早い」
「鳥にしては大きい」
などが一般的かなと思います!
今回はそれだけがダチョウじゃないっていうことを知ってほしいので、ご紹介していきます!
ダチョウってどんな鳥?特徴や生態
外見と大きさ
ダチョウは、飛ぶことができない大きな鳥として知られています!
高さ2.1〜2.7メートルにも達する大型の鳥であり、体重は100〜150kgにもなります!
頭は小さく、首は長いです。特徴的な大きな目と小さなくちばしを持っており、身体は鳥らしく羽毛で覆われています。首から頭にかけては羽毛が無いようにも見えますが、下の画像を見てわかるとおり、しっかりと毛は生えています!
主な生息地域
ダチョウは、主にアフリカの草原や砂漠地帯に生息しています!彼らは群れを作り、広大な地域を移動します。群れはオス1匹に対してメス数匹のハーレムを形成。
メスにも優劣があり、強いメスが子孫を残すと言われています。この群れは数匹の場合もあれば、数十匹を越える場合もあるそうです!
子育ての方法も特徴があり、ダチョウのメスは自分の巣の中で卵を温めている時に、他のメスが近づいてくると同じ巣の中に産卵を許可します。そして、一緒に温めることがあるそうです!
これはお互いで争うよりも、共に育てていき、繁栄していこう!という考えからかもしれません!
他の草食動物もそうですが、数が多ければ多いほど、自分の子供が補食者に狙われる危険性が下がっていきますから….
ちなみにダチョウの産卵数は【年30~80個。最高100個。2日に1個。午後に産卵する】だそうです!
参考:公益財団法人日本農業研究所 ダチョウ飼養管理技術の実証
ダチョウの足の速さ
ダチョウと言えば足が速い!では、一体どれくらい速いかと言うと…
最高時速70キロ以上
陸上のオリンピック選手の頂点がだいたい時速45キロくらいです。つまり、それよりも圧倒的に速い。
マラソンで言うと、42キロを人間は2時間かけますが、ダチョウは40分で完走できます!
さらに、時速50キロくらいの速さで30分以上走る持久力も持っています。
陸上の短距離選手が時速45キロといっても、そのスピードで走り続けると、もって数十秒~数分でしょう。
身近な鳥は飛んでしまうことが多いので比較はしにくいですが、自分より早く走る鳥を公園などで見たことがありますか?
そう考えると、2足歩行の鳥でこれだけ速いのは驚きですよね。
ちなみに足が長いほど速く走れる個体なんだそうです!人間でも足が速い人は、足が長い場合が多いでので、それと同じですね!足が長いと1歩が大きい(より遠くに足をおける)のが理由です。
参考:Birds on the run: what makes ostriches so fast?
時速70kmで走れる他の動物でいけば、例えば「サラブレッド(競走馬)」や「グレイハウンド(犬)」が最高時速70kmで走れるそうです!
まあ、ダチョウにしても実際に1時間そのスピードで走り続けるわけではないので、計算上にはなりますが!
ダチョウは頭悪い!?それは本当か?
検索エンジンでも関連キーワードで出てくるほど、ダチョウは頭悪いと思われています。
なぜなのでしょうか?
脳みそが小さいから?
まずダチョウは脳みその大きさが40gほどと言われています。
体重が100 ~ 150kgなので、かなり脳みそは小さいという印象ですね。
ちなみに、人間の成人の脳の重さは1200 ~ 1500gほど。人間の成人の一般的な体重がだいたい50 ~ 70kgだとすると、ダチョウと比べると人間の脳みそは圧倒的に大きいのがわかります。
脳の大きさは、知力にも影響はしてきます。そのため、脳みそが小さいから頭悪いと思われています。
習性が影響している?
ダチョウは、「1頭が走り出すと周りも意味もわからず釣られて走り出す」「他のメスの卵を育てる」などの行動をすることがあり、それらが知力が低いための行動と思われて頭悪いと言われています。
頭を地面に埋める?
ダチョウは頭を地面に埋めているような行動をとることが度々あります。これは補食者から自分を守るためで頭を地面に埋める(隠している)とのこと。そんなことをしても、もちろん頭が隠れるわけはないのですし、身体は丸見えなので意味が無い!その行動が頭が悪そうと思われる。
実は頭は悪くは無い!?
しかし、こうした行動=「頭悪い」というのは本当にそうでしょうか?
私は、下記の点から考えると実は頭はそこまで悪くないのでは?とも思います。
- 1頭走り出すと他のダチョウも意味もわからず走り出す
-
これは私の考えですが、この行動も補食者から身を守る行動ではと思います!
もちろん、補食者から逃げる場合は、「どこに何がいる」かを把握してから逃げる方が良いとは思います。
しかし、補食者も狩りの体制に入って入る場合、身を低くして発見がしにくいこともあるし、すでに走り出している場合もあります。
それをいちいち「どこに何がいる」を確認してから逃げていたら、自分が食べられてしまうかも!?
そのため、とりあえず走って逃げる。
これは実は頭が良いから出来る行動かもしれません。
- 他のメスの卵を育てる
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これは前述したとおり、子供を1匹でも多く補食者から守るための行動とも考えられます。
そのため、「自分の子供と他のダチョウの子供を間違って育てている」ということでは無いのではと私は思います!
また補食者から身を守るために頭を地面に埋めるといった行動も、実は補食者から身を守っているのではなく、卵を動かして世話をしているだけなのです!
卵を世話している姿を離れたところから見ると、頭だけ地面に埋めているように見えているだけです。全然頭悪くありません!
- 視力が良い
-
これは頭が良いには繋がらないかもしれませんが、ダチョウの視力はとても良いと言われています。
3.5キロ以上離れたものを認識したり、40キロ先の蟻の動きが見えると言った説も。
どれだけ視力が良いのだ!驚きです!
ちなみに目の重さは60gほど。脳よりも重いのです笑
ダチョウの卵
ダチョウは最大の鳥というだけあって、何と卵も最大級!
その卵の大きさは、縦が約15~18cmで、横が約13cm、重さは約1.3〜1.6kg!
18cmというとB5の横のサイズくらいなので、大きさを知りたい時はB5用紙を見てください!
大きいって思うはず!
まとめ
今回はダチョウの特徴と共に、頭の悪さや足の速さについて見ていきました!
ダチョウは鳥界では最大種の鳥です。最後にダチョウの動いている姿をご紹介します!
走る姿だけでなく、求愛から交尾の姿も観ることができます!
意外と知らないダチョウの魅力に気づいてもらえましたか?