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あじさいの花の色はなぜ変わる?よくある質問で学ぶ、あじさいの不思議

2025.5.27

目次

梅雨の時期、日本各地で目を楽しませてくれるのがあじさいの花ですよね。魅力のひとつが、場所によって異なる花の色です。青や紫、ピンクに白と多彩な色合いを見せるあじさいは、実は土壌の成分によって色が変わるのをご存知でしょうか?

今回は、あじさいの花の色の秘密をご紹介します。

あじさいの花の色が変わる理由

あじさいの花の色はなぜ違うのですか?
あじさいの花の色は、主に土壌のpH(酸性度)によって変化します。酸性の土では青色に、アルカリ性の土ではピンク色になります。この現象は、土中のアルミニウムイオンの吸収によって起こります。
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画像引用元:Unsplash

同じ株なのにあじさいの花の色が変わる理由

同じ株でも色が変わることがあるのはなぜ?
同じあじさいでも、年によって色が変わることがあります。

これは肥料の種類や雨の量、周囲の環境によって土壌の性質が変化するためなんだそうです。

また、植え替えや剪定の仕方でも影響を受けることがあります。

白い色のあじさいが白い理由

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画像引用元:Unsplash
白いあじさいもありますが、どうなっているの?
白いあじさいは、pHの影響をあまり受けません。もともとの品種によって色が決まっているため、青やピンクには変わらないんです。 これは色素のアントシアニンの種類や量が異なるためです。

あじさいの色を変えることが出来る?

あじさいの色を変えるにはどうすればいいですか?
青い花にしたい場合は、硫酸アルミニウムなどを加えて土壌を酸性にします。 逆にピンクにしたい場合は石灰を混ぜてアルカリ性に近づけます。ただし、やりすぎは植物にストレスを与えるため注意が必要です。
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まとめ

あじさいの花の色には、実は科学的な理由があったんですね。

自宅の庭や散歩道で見かけるあじさいも、土壌の状態や手入れ次第で色が変わるという面白さがあるので是非観察してみてください。

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