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海の中のウミガメ

ウミガメはプラスチックをエサと勘違い?ウミガメが海洋ゴミを食べる理由

2024.11.21

目次

海の中でゆっくりと泳いでいるウミガメを見るとダイビングをしている時感動しますよね。実は、現代の海の中で、プラスチックゴミがウミガメの大きな脅威となっているんです。今回は、ウミガメの興味深い生態と、環境問題についてご紹介します。

ウミガメの生態と特徴について

ウミガメ
画像引用元:pixabay

呼吸とダイビングの能力

ウミガメは肺呼吸をするため、定期的に水面に上がらなければなりません。それでも、心拍数を下げて酸素を節約する能力により、深く長時間潜水できます。

一部の種は最長で7時間も潜ることができると言われています。

塩分の調整

ウミガメは食物から得た水分で生きており、過剰な塩分は涙腺に似た腺から排出します。このため、泣いているように見えることがありますが、実際には塩分を排出しているのです。

エサの摂取方法

ウミガメは歯を持たない代わりに、それぞれの種が特定の食性に適応しています。例えば、アオウミガメは海草を食べるためのギザギザの顎を持ち、ヒメウミガメはクラゲを捕まえるために口と喉に棘状の突起を発達させています。

引用:Loggerhead Sea Turtle (Caretta caretta)

ウミガメがプラスチックを食べるのはどうして?

ウミガメは海洋生物の中でも、特にプラスチックゴミの影響を受けやすい存在です。なぜかというと、ウミガメはクラゲをメインで食べる種類もいます。海の中から漂うビニール袋や薄いプラスチックが、クラゲとそっくりに見えることがあるそうです。

海の中でゆらゆらと漂うプラスチック袋は、クラゲの動きに似ており、視覚や嗅覚で餌を探すウミガメが間違えて飲み込んでしまうのです。調査によると、一部のウミガメは体内から20枚以上のビニール袋が発見されることもあるんだそう。そのせいで、ウミガメの消化器官を詰まらせたり、栄養吸収を阻害することで命を奪うことにつながります。

プラスチック袋が海の中でクラゲに見えてしまうんです!

引用:What do sea turtles eat? Unfortunately, plastic bags.

ウミガメが食べてしまう海洋プラスチックゴミの現状とは

泳いでるウミガメ
画像引用元:pixabay

現在、世界中の海には推定5000万トン以上のプラスチックゴミが漂っていると言われているんです!!

5000万トン以上のプラスチックゴミはどこから?

河川から流れ込む都市ゴミや、漁業活動で廃棄された網など。

ダイバーとして水中の美しさを知っていると、透明な水の中で目にするゴミほど心が痛みますよね。

特に、海流が集まる「ゴミの集積場」として知られる海域では、膨大な量のプラスチックが集まり、ウミガメをはじめとする海洋生物たちに深刻な影響を及ぼしています。

動画引用元: Academy of Science

プラスチックゴミからウミガメを守るために私たちができることは?

ゴミが落ちている海辺
画像引用元:pixabay

プラスチック製品の使用を減らす

日常生活で使う使い捨てプラスチック(ストロー、ビニール袋、ペットボトルなど)を減らすことで、海に流れるゴミを減らせます。マイボトルやエコバッグを持ち歩く習慣も大事ですね。

ビーチクリーン活動への参加

休日に友だちや家族と一緒にビーチクリーンに参加するのは、楽しいだけでなく環境保護にも直結する行動です。海岸のゴミを拾うことで、ウミガメたちが海に戻る際に誤飲する可能性を減らせます。

海洋保護団体を応援する

海洋保護団体では、ウミガメ保護やプラスチックゴミ削減の活動を行っているところもあります。寄付やSNSでの情報拡散を通じて、間接的に支援することも有効です。

まとめ

ウミガメが海を泳ぎ、クラゲを追いかける姿は、海洋生態系が正常に機能している証です。しかし、このままプラスチックゴミの問題が続けば、私たちが潜る海からウミガメがいなくなってしまうかもしれません。少しでも海を守り、次世代に残すことを身近なことから考えていきたいですね。

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