コウモリはなぜ暗闇で飛べる?仕組みを徹底解説
2026.5.7
目次
カンボジアの遺跡を訪れたとき、昼間なのに薄暗い石造りの回廊の隙間から、突然コウモリが飛び出してきて驚いた経験があります。そんな時、コウモリはいったいどうやって暗闇の中を正確に飛び回っているのだろう、と不思議に思いました。
今回はその秘密をご紹介していきます!
暗闇でも飛べる、エコーロケーション(反響定位)とは?
コウモリは口や鼻から超音波を発し、周囲の壁や物体に反響して戻ってくる音(エコー)を分析することで、周囲の空間を立体的に把握します。
エコーロケーションは人間には聞こえない高周波の超音波を使って、視覚なしで周囲を「音で見る」ことができるのです。
カンボジアの遺跡のような薄暗い中でも、コウモリにとっては音が反響しやすい好都合な環境だったと考えられます。

コウモリのエコーロケーションの精度は?
コウモリのエコーロケーションの精度はきわめて高く、飛翔中の小さな昆虫をピンポイントで捕らえることができます。
コウモリは獲物を発見すると「バズフェーズ」と呼ばれる連続的な超音波信号を急速に発して、捕食の精度を一気に高めます。
また、耳介(耳の外側)を高速でパタパタと動かしながらエコーを聴取し、3次元的な方向を正確に把握しているんだそうです。
コウモリが放つ超音波は、種によっては135dB SPLを超えることもあると報告されています。
これは人間が聞いたら耳をふさぐほどの音圧ですが、超音波帯域のため私たちには聞こえません。
引用:【研究成果】エコー聴取時に耳を高速でパタパタと動かすコウモリを題材とした音源方向定位理論の構築

コウモリのエコーロケーションの進化について
実はコウモリのこの能力、コウモリの祖先が一度に獲得したものではない可能性があるんです。
エコーロケーションを行うコウモリは「Yin(陰)」と「Yang(陽)」という2つの系統に分かれており、それぞれ内耳の神経解剖学的構造が異なることが判明しました。
音で世界を見る能力が、異なる進化の道筋でそれぞれ独立して獲得された可能性があるという、非常に興味深い発見です。
最古のコウモリの化石は約5,200万年前のものとされており、その頃にはすでにエコーロケーション能力を持っていたと考えられています。

まとめ
コウモリは超音波の反響を使う「エコーロケーション」で暗闇でも自在に飛び回ることができるんですね。実はもし人間に聞こえることができるのであれば大きい音なんだなということが驚きでした。
















