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介護をするフサオマキザル

フサオマキザルは知能の高さは、介助動物にもなれるほどだった!?特徴や生態をご紹介

2024.3.24

目次

今回はフサオマキザルの知能の高さについてみていきます。

海外ではフサオマキザルの知能の高さは人の介護ができるほどと言われており、そちらも合わせてご紹介していきます!

フサオマキザルってどんなサル?

そもそもフサオマキザルとは別名「ブラウン カプチン(brown capuchin)」。カプチンというサルは数種おり、だいたいが毛の色で名前が分かれている。

10~30頭ほどの群れで生活をしています。フサオマキザルはその名のとおり、茶色っぽい毛をしています。

フサオマキザル
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

上の画像を見てもわかるとおり、尻尾を木などに巻きつけて身体のバランスを取ったりしている。この行動が名前の由来になり、オマキザルになっているのです。

がっつり巻きつける時もあれば、ちょっと引っ掛けて使う時もある。手足並みに器用に扱える尻尾なのです。

フサオマキザルの尻尾
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

フサオマキザルは中南米に生息していて、その地域で生息しているサルの中では最も知能が高いサルと言われています。

顔や手の特徴

顔をアップで見てみるとこんな感じです。

フサオマキザルの顔
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)
フサオマキザルの顔
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

額は黒の毛でV字型になっているのが特徴ですね!

続いて手はこんな感じでしっかりと物を掴むことができます!

フサオマキザルの手
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

こちらの動画をご覧ください。ガラスで反射して少し見にくいですがフサオマキザルの両手の器用さが良くわかります。

映像をよく見ると、果物系などを選んで食べているのがわかります。私も野菜と果物があったら果物の方が好きなので、そういうことなのかもしれません笑

フサオマキザル
撮影者:KATSU(撮影場所:京都市動物園)

フサオマキザルの知能の高さについて

フサオマキザルの特徴を知っていただいたところで、知能の高さをご紹介します。

フサオマキザルは類人猿以外で唯一道具を使用した姿が見られる動物だそうです。

類人猿とは?

類人猿は霊長類の中で最も進化した種類のことで、当てはまるのはオランウータン・チンパンジー・ゴリラ・テナガザルの四種です!

このフサオマキザル上記の類人猿に近い知能を持つと思ってもいいかもしれません!

それを証拠にフサオマキザルは介護動物としても活動をしている例があります。

例えばフサオマキザルは知能の高さと器用さからこのようなことができます。

① ページをめくる
② 電気のON/OFF
③ 車椅子に手足を再配置する
④ テレビやエアコンのリモコンのON/OFF

参考:Monkey Helpers: Our Past Mission

電気をOFFにするフサオマキザル
画像作成者:KATSU

フサオマキザルと他の介助動物の違い

フサオマキザルは知能の高さや手足の器用さに加えて、介助動物に向いている点が他にもあります!

30〜40年の長寿命

人間は病気やケガ以外では、多くの方が高齢になってから介護が必要になってきます。

早い方で50 ~ 60歳くらいからだとしても、フサオマキザルの寿命の長さなら1頭とパートナー関係を築くだけでいいかもしれません!

サイズが小さい

犬よりも身体が小さいため、人間の肩に乗ることもできます。小回りもきくので、様々なフォローがしやすい!

毛質

サルは人間に近い毛質をしているため、毛によるアレルギーの発生も低めです。

フサオマキザルとラブラドルレトリバー
画像作成者:KATSU

まとめ

フサオマキザルは知能の高い動物として、映画やアニメの世界にも良く登場します。その知能の高さゆえにいたずら心を持つ場合もあるので、ペットとして飼育するには難易度は高めです。

そもそも、サルの個人飼育はかなり難しい。

しかし、しっかりとトレーニングを行い信頼関係を築くことができれば、とても頼りになるパートナーにもなれる動物です!

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