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助けられるはずの命?悪質ブリーダーと引き取り屋について

2023.11.28

目次

※当記事は2020年8月17日に掲載した記事を一部編集して再掲載した記事となります。

今日のテーマは、「悪質ブリーダーと引き取り屋について」です。

先日、奈良で動物保護をしているworld love heart(ワールド ラブ ハート)様の施設へボランティアに行かせていただきました。

そこで着目したのが、ティーカッププードルの笑心(にこ)ちゃんです。

走り回る子犬
撮影者:チアセブンアーチ編集部 山田

この笑心ちゃんは、劣悪な環境でブリーダーに売られていて、見つけた方から引き取りの依頼があったそうです。

人懐っこくて愛嬌がありとてもかわいいのですが、この細い手足で私を追いかけてくる姿を見ると、動物保護の現実を見ているようで悲しくなりました。

このように施設に引き取られる子はもちろん、殺処分されてしまう動物もたくさんいます。

犬猫の殺処分数

犬7,687匹 猫30,757匹 合わせて38,444匹(平成30年度 環境省発表)

多くの大切な命が人間の手によって殺されています。

平成16年度の犬猫の殺処分数394,799匹と比較すると、法が少しずつ定められ、年々殺処分数が減少しているように見えます。

しかし現実には、この数には含まれていない闇処分が存在しています。

闇処分とは

悪質ブリーダーが動物を過剰繁殖させ、繁殖不可になったりペットショップで売れ残った動物たちを、引き取り屋にお金を払って引き取ってもらう。

また、悪質ブリーダーが殺処分するケースもあるそう。

自身で無理矢理産ませて殺すなんて酷すぎます。

悪質ブリーダーの行い

・繁殖できなくなるまで無理やり子供を産ませる

・大量に積み上げられた小さいゲージに閉じ込める

・飼育放棄、虐待

・繁殖不可、売れない動物を闇処分する

引き取り屋の行い

・ペットショップで売れ残ったり、ブリーダーの下で繁殖され繁殖機能が衰えた犬猫を、一匹あたり数千円から数万円で「一生世話をする」とういうことで引き取る

・そこで売れる動物は転売、繁殖可能であれば子供を販売する

・体がギリギリ入るくらいのゲージを大量に積み上げ、「死ぬまで世話をする」が、飼育放棄や虐待、雑な不妊治療によって死なせてしまう

2012年の動物愛護法改正により、自治体が犬猫の引き取りの拒否が可能になったので、ペットショップやブリーダーから引き取り屋への需要が高まったのではないかと思います。

動物を第一に考えた法律がいち早く定められることを願います(._.)

この施設の笑心ちゃんは、インターネットで販売されていたそうです。

私たち人間と同じで生きているということを分かってほしいです!

また、動物愛護の先進国といわれるフランスやドイツ以外の国々も動物取扱業は免許が必要です。

日本も、ブリーダーになるための資格や免許を作ることで悪質ブリーダーが少しでも減り、過剰繁殖される命や殺される命が少なくなるのではないかと思います。

ミニチュアダックスフンド
画像引用元:Adobe Stock

私たちにできること

まずは、動物保護施設に頼りがちなのにかかわらず、殺処分や闇処分が多く行われている日本は、もっと海外の制度を真似ることが必要だと思います。

そのためには、この現実を多くの人に知ってもらうことが重要です!

また、動物愛護の発展国のような、ご飯をしっかり食べれて広く清潔な保護施設を実現するにはやはり「支援」が必要です!

一人一人が、募金や物資の支援、ボランティアをすることで少しずつ変わっていくのではないでしょうか。

まだまだ暑い日が続きますが、お近くの動物保護施設のボランティアや募金の支援、ネットで動物愛護について調べるなどしてみてください!

world love heart(ワールド ラブ ハート)のホームページはこちら

こちらでは、犬猫のほかにも小動物や鳥類、爬虫類なども保護されており、かわいい子ばかりです!

お見合いやボランティア活動でみなさんもぜひ会いに行ってみてください。

命が平等に扱われる世界になりますように。

それではまた

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