かっこいい!最大級の鳥類ハクトウワシをご紹介。天敵はいる?
2025.7.17
目次
今回は白い頭が特徴の鳥、ハクトウワシのご紹介です。
鳥類最大級のハクトウワシ
野生のハクトウワシは主に、北アメリカのアラスカ州やカナダに生息しており、アメリカ合衆国の国鳥にもされています。
体長は86 ~ 110cmほどで、鳥類の中では大きい方で、さらに翼を広げると1.8m ~ 2m強の大きさにもなります。メスの方がオスより一回り大きいのも特徴です。
鳥類にはダチョウやエミューなどのもっと大きい種類はいますが、ハクトウワシも大型の鳥類として知られています。
開翼時は人間の身長よりも長いので、大型の鳥類というのは頷けます。

幼鳥の頃は、頭は白く無い。全身が黒い毛で覆われた黒い鳥である

ハクトウワシの食べ物
ハクトウワシは川や湖に住む魚を主食とし、時にはカモやウサギ、小型の哺乳類、さらには死んだ動物(腐肉)も食べる雑食性の側面も持っています。
しかも、自分で獲物を捕まえるだけでなく、他の鳥が捕まえた獲物を奪う「略奪行動」も確認されています。
こちらに大きな獲物を巡って激しく争いを繰り広げている動画をご用意しました。
アメリカの国鳥
1782年、アメリカ建国時に「自由と力の象徴」としてハクトウワシが国章に採用されました。その堂々とした姿と空を舞う力強さが、アメリカの精神を体現しているとされたそうです。
ちなみに、選定時には七面鳥とどちらを国鳥にするか議論されたという記録もあるのだそうです。
ハクトウワシの天敵
ハクトウワシは前述の通り、鳥類でも大型の部類であり肉食です。
その為、ハクトウワシを狙う天敵は基本的にはいません。しかし、幼鳥や卵は他の肉食鳥類や哺乳類に狙われる場合もあります。
その為、ハクトウワシは木の上など、他の動物に狙われにくい位置に巣を作ります。

ハクトウワシの視力
ハクトウワシの視力は、人間の約4倍と言われています。約3km先の獲物も見つけることができるといわれています。空高くから川や湖にいる魚を正確に捕えることが可能です。
両目で前方を立体的に見る「双眼視」も得意で、飛びながら距離感を正確に把握できるそうです。

ハクトウワシは絶滅危惧
ハクトウワシは、1950年頃くらいから急激に数を減らしました。
人間による狩猟や活動領域の拡大により住処が減ったことや、人間が散布した農薬を食べた魚類などをハクトウワシが食べたことが原因の1つとして考えられています。
一時は絶滅危惧種にもなったハクトウワシですが、保護活動により2007年には、アメリカ政府がハクトウワシを「絶滅危惧種」リストから正式に除外され現在は個体数も増加傾向にあります。
野生の世界では、天敵という天敵はいないハクトウワシですが、唯一人間が天敵に当てはまるかもしれません。
日本国内でハクトウワシが見られるところ
ご興味がある方はぜひ見に行ってみてください。その大きさに驚くのではないでしょうか。
など。他の国内動物園にも飼育されていますので、お近くの動物園を調べてみてください。

まとめ
きりっとした目つきや、白い頭が鮮やかでかっこいい!と人気のハクトウワシ。
見た目だけでなく、肉食性という点やアメリカの国鳥だということも、ハクトウワシはかっこいい!と言われる所以かもしれませんね。
このかっこいいハクトウワシの姿をこれからの未来でも見れるように、引き続きの保護活動への意識を保っていきたいと思います。