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精霊馬

なぜナスとキュウリ?お盆の精霊馬に込められた祈り

2025.8.20

目次

お盆の季節になると、玄関や仏壇近くに「ナスの牛」「キュウリの馬」を飾る風習を目にします。

これは精霊馬(しょうりょううま)という、ご先祖さまの霊を迎え送りするための「乗り物」を表したお供えです。近年では、キュウリとナスを車の形にしてお供えしたり、色々ユニークな形にしてお供えしている写真もSNSで見ることができますよね。

今回は、なぜその精霊馬がナスとキュウリなのか解説していきます!

なぜキュウリとナスなの?その意味とは

なすび
画像引用元:pixabay

キュウリの馬は「ご先祖さまが早く帰ってきてほしい」とする願いを込め、行きは速い馬に見立てられます。

一方、ナスの牛は「帰りはゆっくりと、この世に長くいてほしい」想いを込めたゆったり歩く牛です。

引用:お盆

なぜ精霊馬はナスとキュウリ?野菜を使う理由とは

なぜ野菜を使うの?
夏の時期に全国的に入手しやすい旬の野菜だから。また「収穫の報告を兼ねたお供え」といった意味合いもあると考えられます。

確かにこの時期はキュウリとナスが旬で、地方に住んでると結構よく大量に頂いたりしてありがたいです。

精霊馬の飾り方は?地域差はあるの?

精霊馬
画像引用元:写真AC

一般的には、8月13日の迎え盆にキュウリを家の内側に向けて飾り、16日の送り盆にはナスを外側に向けて飾る方法もあります 。

また、地域や宗派によっては、サトウキビを「杖」に見立てる習慣もあり、多様な文化背景が見られます。

ちなみに山梨では、お盆のお供えとして あべかわ餅(きな粉+黒蜜餅) がよく供えられる習慣があるんだそうです。

この時期、おはぎとかも食べたくなりますよね。

お盆の時期になると、精霊馬セットとしてスーパーで売ってるのも見かけます。

皆さんの地域では、どんなお盆をすごしますか?

ナスとキュウリの豆知識

キュウリ
画像引用元:pixabay

ナスとキュウリはどちらも夏の暑さを和らげ、体の余分な熱や水分を調整してくれる夏野菜です。

どちらも美味しい野菜で、夏に良いのですが、冷やし過ぎるので、食べ過ぎには注意してくださいね。

まとめ

お盆では「ご先祖さまの乗り物」として登場するナスとキュウリですが、収穫の報告を兼ねたお供えっていうのを聞いて、たくさん収穫できるとご先祖様も安心するのかな、と思ってしまいました。

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