なぜナスとキュウリ?お盆の精霊馬に込められた祈り
2025.8.20
目次
お盆の季節になると、玄関や仏壇近くに「ナスの牛」「キュウリの馬」を飾る風習を目にします。
これは精霊馬(しょうりょううま)という、ご先祖さまの霊を迎え送りするための「乗り物」を表したお供えです。近年では、キュウリとナスを車の形にしてお供えしたり、色々ユニークな形にしてお供えしている写真もSNSで見ることができますよね。
今回は、なぜその精霊馬がナスとキュウリなのか解説していきます!
なぜキュウリとナスなの?その意味とは

キュウリの馬は「ご先祖さまが早く帰ってきてほしい」とする願いを込め、行きは速い馬に見立てられます。
一方、ナスの牛は「帰りはゆっくりと、この世に長くいてほしい」想いを込めたゆったり歩く牛です。
引用:お盆
なぜ精霊馬はナスとキュウリ?野菜を使う理由とは
確かにこの時期はキュウリとナスが旬で、地方に住んでると結構よく大量に頂いたりしてありがたいです。
精霊馬の飾り方は?地域差はあるの?

一般的には、8月13日の迎え盆にキュウリを家の内側に向けて飾り、16日の送り盆にはナスを外側に向けて飾る方法もあります 。
また、地域や宗派によっては、サトウキビを「杖」に見立てる習慣もあり、多様な文化背景が見られます。
ちなみに山梨では、お盆のお供えとして あべかわ餅(きな粉+黒蜜餅) がよく供えられる習慣があるんだそうです。
この時期、おはぎとかも食べたくなりますよね。
お盆の時期になると、精霊馬セットとしてスーパーで売ってるのも見かけます。
皆さんの地域では、どんなお盆をすごしますか?
ナスとキュウリの豆知識

ナスとキュウリはどちらも夏の暑さを和らげ、体の余分な熱や水分を調整してくれる夏野菜です。
どちらも美味しい野菜で、夏に良いのですが、冷やし過ぎるので、食べ過ぎには注意してくださいね。
まとめ
お盆では「ご先祖さまの乗り物」として登場するナスとキュウリですが、収穫の報告を兼ねたお供えっていうのを聞いて、たくさん収穫できるとご先祖様も安心するのかな、と思ってしまいました。