ジンベエザメの性格や食べ物を知ろう!生態と特徴をご紹介
2024.8.10
目次
今回は、世界最大の魚のジンベエザメについてご紹介します。
ジンベエザメってどんな魚?
・背中に白色の斑点模様がある
・世界最大の魚
・プランクトンなどを食べる
・攻撃性はなく穏やか
・熱帯、亜熱帯、温帯の暖かいところが好き
和名と英名の由来
和名「ジンベエザメ」の名前の由来は、甚平羽織の模様に似ていることから、ジンベエザメと名付けられたそうです。
英名では「whale shark」と呼ばれていますが、whale (クジラ)の様に大きいことからwhale sharkと名付けられたそうです。
ジンベエザメはどんな見た目!?
ジンベエザメの特徴はその大きさと、グレーの身体に白色の斑点模様が特徴です。
ジンベエザメの斑点模様には、個体による個性があるため、斑点模様をを観察することで個体を識別することができます。
ヨーロッパと米国では、この斑点模様がチェス盤の模様にたとえられているそうですよ!
幅広いフォルムのジンベエザメですが、顔が一番幅広く、長さ約1.6mになります。
この幅広い顔と離れている目のおかげで、サメなのに可愛らしい顔にみえますね!
一般的に体長が10~12メートル、体重が5~10トン程度と言われています。
最大のジンベエザメは体長が18メートルにも達すると言われており、非常に大きく迫力があります。
皮膚の厚さは約10㎝とても分厚く丈夫にできています。
ジンベエザメは何を食べているの?捕食方法とは
身体の大きなジンベエザメですが、実は大型魚などを食べず、プランクトンや小魚、海藻などを食べています。
食べ物を食べる時はプランクトンなどの微生物だけをこしとるための器官があり、鰓裂(さいれつ)から水だけを排出し、残った生物を呑み込むという方法で食事をします。
鰓孔(えらあな)と同じ意味で、えらの後方にある水の排出口のことを指します。
ジンベエザメが海面近くでよく目撃されるのは、プランクトンが水面近くに豊富に生息しているためと言われています。
優雅に泳ぎ、大きな口を開けて捕食しているジンベエザメの姿をご覧ください!
ジンベエザメの性格
ジンベエザメは肉食では無いため、温和な性格です。人間が近づいても攻撃的ではなく、むしろ危険性は低いサメです。
また、ジンベエザメは非常に神経質で環境の変化にとても弱いため、飼育することは非常に難しいのですが、大阪の海遊館や沖縄美ら海水族館では、長期間の飼育記録があります。
私もジンベエザメを見に海遊館に行ったことがありますが、ジンベエザメは水族館の人気者です!!
ジンベエザメの生息地
ジンベエザメは、熱帯、亜熱帯、温帯の海域に広く分布しています。
通常、ジンベエザメは表層海域を移動しています。
メスは一定の地域に生息する傾向がありますが、オスは広範囲に移動します。
単独で活動することが多いですが、餌が多い場所では複数いることもあります。
ジンベエザメの歯の不思議!
前途した様に、ジンベエザメはプランクトンなどを噛まずに食べているのにも関わらず、実は歯が約3000本生えているのです。大きさは米粒ほどの大きさですが、使わないのに歯が生えているなんて不思議ですね。
ジンベエザメの歯の不思議はこれだけではなく、なんとジンベエザメは目にも歯が生えているのです!
ジンベエザメは瞼を持っていないので、過酷な海の生物達から目を保護するために生えていると考えられています。その数約3000本以上と口の歯と同じくらいの数が目についているようです!
人間とジンベエザメの関係
ジンベエザメの周囲には、ジンベエザメを盾にして我が身を守ろうとするイワシやカツオなどの群れが多くいることから、日本では昔から大漁の縁起物として漁師たちから福の神のように信仰されてきました。
しかし最近では、ジンベエザメを捕獲することで、数が減少したり、船のスクリューによるけが、観光や原油流出による環境汚染などが懸念されています。
また、海洋プラスチックのゴミを誤って飲み込んでしまい、命を落としたりするジンベエザメもいるようです。
先進国の中華料理店ではジンベエザメのフカヒレが人気があり、「天頂翅」と呼ばれ、100万円以上の値がつくこともあったようです。このことが途上国の漁師によるジンベエザメの乱獲の原因の一つになっています。
身勝手な人間の振る舞いによって、ジンベエザメが生存の危機に陥っているのが現状のようです。
まとめ
今回は、ジンベエザメについて紹介しました。
私はジンベエザメが大きな体を持ちながらも、温和な性格を持っていることに驚かされました。
この記事を書いていると、なんだか水族館に行きたくなってきました(笑)
そして、ジンベエザメの数が減りつつあるという事実も知ったので、ジンベエザメの数がこれ以上減らないことを願うばかりです。