チンアナゴの喧嘩は日常茶飯事?チンアナゴの特徴や由来をご紹介
2023.11.23
目次
今回はダイバーにも人気のチンアナゴをご紹介します!
チンアナゴってどんな魚?
チンアナゴはウナギ目アナゴ科
全長は35cm ~ 40cmくらいで、海に生息しています。
白色の身体に黒い斑点が特徴。一部大きな黒い斑点あるところもポイントです。
主に、海底の砂があるところに生息しており、漂う動物プランクトンなどを捕食している。
チンアナゴは、砂からひょっこり出ている姿が有名です。
なぜこの姿をしているかというと、すぐにチンアナゴを捕食する捕食者などの危険から逃げる為だと言われています。
上半身だけが砂から出ているだけであれば、危険な時にすぐに全身を砂の中に隠すことが出来るため、砂に下半身を埋めているのです。
チンアナゴの名前の由来
なぜチンアナゴという名前が付いたか由来をご存知でしょうか。
それは、狆(チン)という日本原産の犬種に似ているからだと言われています。
狆に似たアナゴだから、チンアナゴ。これが、チンアナゴの名前の由来です。
こちらが狆という犬種です。
チンアナゴは日本名ですが、英名では、「Spotted garden eel」と言います。
eelはウナギという意味。Spottedはしがみついたという意味で、gardenは庭。
つまり、英名の由来は。
チンアナゴが集まって砂から出ている姿が、庭に生えている植物みたいなウナギに見える!
日本名も英名もどちらも、特徴を捉えているような、いないような名前の由来です。
ちなみにチンアナゴの漢字は「珍穴子」と書くそうです。
チンアナゴは喧嘩をする?
チンアナゴは群れで生活をしていることが多いです。
結構密集していることも多い為、縄張り争いが起きます。これがチンアナゴの喧嘩です。
こちらが密集を表す私がダイビングで撮影したチンアナゴです。
(画質が悪いけどよく見たら、黒斑点が無いような….当時のインストラクターからはチンアナゴと紹介されたけど。)
こちらはその時の動画です。(うまくカメラをコントロール出来ていないのはご容赦ください)
かなりの数のチンアナゴが小さい範囲に密集しているのがわかるかと思います。
縄張り争いや獲物を奪い合う喧嘩は日常茶飯事なのかもしれませんね。
チンアナゴは強い?
純粋に他の魚類と比べると、チンアナゴは小さいので強くはありません。
チンアナゴ同士では単純に体格が大きい方が強いです。
近くで見ると意外と恐い顔をしているんですよ!笑
チンアナゴと良く間違われるニシキアナゴ
こちらはニシキアナゴという魚です。
身体の色は全然違いますが、同じ砂底にいて、同じように上半身だけ出す。ほとんどチンアナゴと同じ姿です。
その為、チンアナゴの色違いかなと思われがちですが、ニシキアナゴという別の種類になります。
生息地がチンアナゴとニシキアナゴは重なっている部分もあるので、ダイビング中に、同じ場所で2種類を見るなんてことも結構あります。
まとめ
今回はチンアナゴについてご紹介しました。
かわいい見た目とは違って、縄張り争いや獲物争いの喧嘩が日常茶飯事のチンアナゴ。
名前の由来となった狆という犬よりも有名なチンアナゴ。
野生のチンアナゴは海底にいかないと見れないので、ダイビングをしない方は水族館などでご覧くださいませ。
チンアナゴが飼育されている水族館は日本国内でも結構多いので、お近くの水族館を一度調べてみてください。