絶滅危惧。動かない鳥「ハシビロコウ」の寿命や特徴をご紹介
2023.6.14
目次
今回は動かない鳥で有名なハシビロコウのご紹介です。
ハシビロコウとは
ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属
南スーダンやコンゴ民主共和国やタンザニアなどの中央アフリカの熱帯部に生息している。
体長は110cm ~ 140cmくらい。人間の子供と同じくらいの大きさですね。
青白い体毛に鋭い目、大きな嘴が特徴です。
ハシビロコウは非常に社交的で、好奇心が旺盛な鳥です。
ハシビロコウは非常に賢く、知的であり、驚くべき観察力を持っています。
また、非常に忍耐強い性格であり、時にはかなりの時間をかけて、自分で問題を解決することがあります。
そして、ハシビロコウは非常に愛情深く、親密な関係を築くことができる鳥でもあります。
しかし、ハシビロコウはたまに自分勝手な一面ももっており、欲求に応じることができないとストレスを感じることがあります。
ハシビロコウの寿命
ハシビロコウの平均寿命は30~40年と言われています。
2020年8月6日に伊豆シャボテン公園で死亡したハシビロコウは推定年齢50歳以上。
鳥類は数年の寿命の種類から数十年が寿命の種類まで幅広くいるので、特別ハシビロコウが長生きというわけでは無さそうです。
特に飼育下では野生より長生きをする傾向があります。
身近な鳥類の平均寿命は、ツバメやスズメが1 ~ 1年半。ハトやカラスが6 ~ 8年くらいです。
もちろん、この鳥類たちも飼育下では平均寿命を大幅に越えて長生きした鳥もいますし、種類によっても差が出てきます。
ハシビロコウは絶滅危惧種
数十年という寿命で長生きイメージもあるハシビロコウですが、絶滅危惧種でもあります。
レッドリストでは、絶滅危惧II類 (VU)※ 絶滅の危険が増大している種 に分類されています。
2018 年にレッドリストに登録されたハシビロコウ。
現在の野生での生息数は約5,000 ~ 8,000くらいだと言われています。
絶滅の原因は様々ありますが、獲物の減少だと言われています。
生息地であるアフリカの川や湖に外来種が増加。ハシビロコウの獲物だった種類の魚が外来種の影響で減少したことが原因の1つとして考えられています。
ハシビロコウは日本国内で見れる?
野生のハシビロコウは日本国内では見ることが出来ません。もし、野生のハシビロコウを見かけた!という場合は、どこかの施設から逃げ出したのか・逃がしたのかになります。
ハシビロコウは国内だと動物園で見ることができます。(一部をご紹介)
・上野動物園
・神戸どうぶつ王国
・のいち動物園
ハシビロコウは動かない鳥?
ハシビロコウは動かない鳥として有名です。なぜでしょう。
ハシビロコウは大型魚などの獲物を狙う時に、相手に警戒されないようにじっと身構えます。
その習性があることで、動物園でもじっとしていることが多く、動かない鳥というイメージを持たれています。(個人的には、動物園では動いているハシビロコウも良く見ます。)
まとめ
今回はハシビロコウの特徴や生態、寿命などをご紹介いたしました。
絶滅危惧種でもあるハシビロコウ。国内では動物園で見ることになりますが、これからの未来でもハシビロコウの姿が見れるよう、些細なことから環境保護や動物保護への意識を強めていけたらなと思います。