絶滅危惧。動かない鳥「ハシビロコウ」の寿命や特徴をご紹介
2025.6.4
目次
「動かない鳥」として静かに話題をさらうハシビロコウ。実はこの鳥、ただの無表情キャラではありません。
今回はそんなハシビロコウの知られざる素顔をご紹介します。
他にも、
「ハシビロコウは動かない鳥ではなかった!?」
「赤ちゃんワニも丸呑み!?驚きの食性」
「兄弟間で過酷すぎるサバイバル」
などなど
ハシビロコウの驚きの生態をご紹介していますので、読み進めていって下さい!
ハシビロコウとは
・ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属
・中央アフリカの熱帯部に生息している
・体長は110cm ~ 140cmくらい。(人間の子供と同じくらいの大きさ)
・青白い体毛に鋭い目、大きな嘴が特徴
ハシビロコウは非常に社交的で、好奇心が旺盛な鳥です。
ハシビロコウは非常に賢く、驚くべき観察力を持っています。
また、非常に忍耐強い性格であり、時にはかなりの時間をかけて、自分で問題を解決することがあります。

ハシビロコウは人間に懐くこともある!
最近ではうなずく仕草が話題になるなど、ユニークでどこか愛らしい一面も注目を集めています。
そして、ハシビロコウは非常に愛情深く、親密な関係を築くことができる鳥でもあります。
しかし、ハシビロコウはたまに自分勝手な一面ももっており、欲求に応じることができないとストレスを感じることがあります。
ハシビロコウは長寿の鳥!!
日本の動物園で飼育されていたハシビロコウが、50歳を超えていた記録もあるんだそうです!本当に長寿の鳥ですね!
とは言え、鳥類は数年の寿命の種類から数十年が寿命の種類まで幅広くいるので、特別ハシビロコウが長生きというわけでは無さそうです。
特に飼育下では野生より長生きをする傾向がありますね。
身近な鳥類の平均寿命は、ツバメやスズメが1 ~ 1年半。ハトやカラスが6 ~ 8年くらいです。
もちろん、この鳥類たちも飼育下では平均寿命を大幅に越えて長生きした鳥もいますし、種類によっても差が出てきます。
ハシビロコウは動かない鳥ではなかった!?

確かにじっとしている姿が印象的ですが、これは獲物を仕留めるためのハンティング戦略。いざというときは驚くほどのスピードとパワーで襲いかかります!
ハシビロコウは大型魚などの獲物を狙う時に、相手に警戒されないようにじっと身構えます。
その習性があることで、動物園でもじっとしていることが多く、動かない鳥というイメージを持たれています。(個人的には、動物園では動いているハシビロコウも良く見ます。)
赤ちゃんワニも丸呑み!?驚きの食性
そのクチバシは獲物を一撃で仕留めるための武器だそうです。
狙いを定めると、一切の無駄なく一撃で仕留めるその姿は、まさに静かなる猛禽。
動かないのは怠けているわけではなく、完璧なタイミングを見極めるための戦略なんですね!!
兄弟間で過酷すぎるサバイバル
これは親鳥が教えたわけでもなく、本能として備わっている行動なんだそうです。
限られたエサ資源と厳しい自然環境の中で、自分が生き残るためにはどうすべきかを生まれてすぐに知っているかのような、本能的な闘争です。
こちらの動画では、兄弟に噛みつく様子(2分33秒)が確認できます。ぜひその瞬間をご覧ください。
美しい見た目の裏に、こんなにも過酷なドラマが隠されているとは驚きですね!!
ハシビロコウは絶滅の危機にある
数十年という寿命で長生きイメージもあるハシビロコウですが、絶滅危惧種でもあります。
レッドリストでは、絶滅危惧II類 (VU)※ 絶滅の危険が増大している種 に分類されています。
2018 年にレッドリストに登録されたハシビロコウ。
世界で推定3,300〜5,300羽しか残っていないとも言われています。
絶滅の原因は様々ありますが、獲物の減少だと言われています。
生息地であるアフリカの川や湖に外来種が増加。ハシビロコウの獲物だった種類の魚が外来種の影響で減少したことが原因の1つとして考えられています。

ハシビロコウは日本国内で見られる!?
・上野動物園
・神戸どうぶつ王国
・のいち動物園 などなど
野生のハシビロコウは日本国内では見ることが出来ません。もし、野生のハシビロコウを見かけた!という場合は、どこかの施設から逃げ出したのか・逃がしたのかになります。
「動かない鳥」として有名ですが、実際には意外と動く姿も見られるので、ぜひ観察してみてください!

まとめ
今回はハシビロコウの特徴や生態、寿命などをご紹介いたしました。
絶滅危惧種でもあるハシビロコウ。国内では動物園で見ることになりますが、これからの未来でもハシビロコウの姿が見れるよう、些細なことから環境保護や
ることになりますが、これからの未来でもハシビロコウの姿が見れるよう、些細なことから環境保護や動物保護への意識を強めていけたらなと思います。