タンポポの世界!特徴や綿毛や花言葉について
2024.7.17
目次
日本でも春頃から公園などでも多く観ることができる身近なタンポポ。
タンポポの特徴や花言葉などタンポポの世界をご紹介していきます。
タンポポについて
英語では「dandelion」と言います。黄色の花びらはライオンの立て髪に似ている事からかと思っていましたが、実は「ライオンの歯」という意味です。タンポポの葉っぱがギザギザしていてライオンの歯に見えることからきているそうです。
・キク科タンポポ属
・多年草
・3〜5月がピークの開花時期
タンポポの特徴
タンポポにも種類はいくつかございます。在来種の「二ホンタンポポ(日本タンポポ)」や外来種の「セイヨウタンポポ」など、全てを総じてタンポポと言います。
タンポポはご存知、黄色の花を咲かせる植物で、だいたい15cmくらいの高さになります。
花を咲かせているのはたった「3日間ほど」。しかし10日ほど経つと種を飛ばす為に茎が立ちあがります。
そして、どんな土地にでも咲いているタンポポですが、その強さは根っこにあります。タンポポの根っこは長いもので1mにもなり、土の中のわずかな水分を吸い上げる事ができるため、どんな土地でも育つことができるのです。
タンポポの花びら
タンポポの花には小さな花びらがたくさん集まってできています。その小さな花びらは約200枚以上あります。
そして、花びら一枚一枚におしべとめしべがついているのです。先端がクルんとリボンの様になっている部分がめしべで、めしべの下がおしべになっています。
小さい頃から見慣れたタンポポですが、200枚以上の花びらの集合体だなんて皆さんご存知でしたか!?
タンポポの綿毛
花が咲き、3日ほど経過した後に花がしぼみ、綿毛ができあがります。
時期としては、春の3 ~ 5月頃にタンポポの花が咲くので、4月~6月頃くらいが綿毛になる時期です。
綿毛の部分を冠毛(かんもう)と呼び、この綿毛1本1本が種であり、人間に吹かれたり動物が歩く時に蹴られるなどして、風に煽られて遠くへ運ばれ、少しずつ綿毛が空に舞っていき、新たな土地で子孫が成長していきます。
そして、この綿毛の先の部分の種に見えているところは実は果実なのだそうです。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違い
二ホンタンポポ
・総苞片(そうほうへん)が反り返っていない
・受粉で増える
・里山のような土地に見られる
・在来種
セイヨウタンポポ
・総苞片(そうほうへん)が反り返っている
・クローンで増える
・都市化によって造成された土地に見られる
・外来種
二ホンタンポポはその名の通り、在来種でセイヨウタンポポは外来種です。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポを見分ける方法は、総苞片(そうほうへん)が反り返っているかどうかで見分けます。
タンポポってよ〜く気にして見た事は無いかいと思いますが、恐らく多くの方がどちらのタンポポも見たことがあるのではないでしょうか!?
花序(かじょ)を保護する苞葉(ほうよう)のこと
(花びらのすぐ下にある緑色の部分)
タンポポでタイヤができちゃう!?
タンポポを折り取った経験がある方はご存知かと思いますが、タンポポを折り取ると白い汁が出てきますね。
あの白い汁の正体は「ラテックス」と呼ばれるもので、天然のゴムが含まれているそうです。
そして今、このタンポポの白い汁で、車のタイヤを作る研究がされています。
こちらの動画を参考にして下さいね。
自然を利用して作られるタイヤは、廃棄処分する時にも有害な物質を出す恐れがないので環境にもとても良さそうですね。
タンポポって食べらるの!?栄養素が豊富!!
タンポポは、葉・花・根全て食べられるそうで、栄養素も豊富だと言われています。
例えば、
葉は・・・サラダとして
花は・・・フリッターとして
根は・・・コーヒーやお茶として
食べる事ができるそうです。
・ビタミンB2
・ビタミンA
・ビタミンK
・鉄分 など
タンポポコーヒーは、ノンカフェインのコーヒーとして有名で私も飲んだ事がございますが、タンポポの葉や花はまだ一度も食べた事がございません。
しかもこんなに豊富に栄養素があるなんて、一度は食べてみたくなりますね!
タンポポの花言葉
タンポポにも、もちろん花言葉がございます。
タンポポの花の色によっても少し花言葉の意味は変わってくるようですが、タンポポの花言葉は「幸せ」「愛の信託」などです。
タンポポはヨーロッパでは花占いなどでも用いられており、恋愛の意味を指すことが多いようです。
ちなみに、タンポポの綿毛の場合は「別れ」が花言葉に!
好きな相手に愛のつもりでプレゼントにタンポポを渡す時は、奇をてらって綿毛を渡すなどしたら、ダメですからね!
まとめ
ほとんどの方が一度は吹いたであろうタンポポの綿毛。祖父母から父母、子孫へとどの世代も知っているタンポポ。当たり前に春になると見れるタンポポだからこそ、ただ咲いてるだけでなく、興味を持って見てみると、新しい一面に出会えますね!
そういえば、某国民的アニメ(猫型ロボットが出てくるアニメ)でもタンポポを題材にした回がありました。その時は、だらけていた主人公がタンポポの逞しさを知って、勉強を頑張ろうかな!と心変わりする内容だったのですが、私も子供の頃に原作を漫画で読み、感動した思い出がありますね。
当たり前の景色にも、新たな発見はある!