オーロラはどうやって出来る?仕組みや原理や観られる場所
2024.8.21
目次
幻想的な自然現象。直接観ることはなかなか無い、大気中に現れる光のカーテン。
今回はオーロラについてご紹介します。
オーロラとは
オーロラとは北極を中心に、北緯65 ~ 80度付近の「オーロラベルト」という場所でよく発生する自然現象です。太陽風が地球の大気にぶつかり光ってみえるものです。ですので、飛行機が飛ぶずーっと上の高さにオーロラはあります。
オーロラは、青や緑のような色で大気中に現れ、ゆらりゆらりと動く風景から「光のカーテン」と表現をされています。この幻想的な光のカーテンが、地球と宇宙の分かれ目を教えくれているのです。
北欧・アイスランド・カナダ・アラスカなどが含まれています。
※南極にもオーロラベルトはありますが、ほとんどが海と南極大陸になっている為、観測地点としては適していなようです。
オーロラの名付け親は誰?
オーロラの名付け親は皆さんもよくご存知、ガリレオ・ガリレイと言われています。
1619年に、地上の生き物に生きる光・希望をもたらすローマ神話に登場する女神オーロラから名付けたそうです。
ガリレオがオーロラの名付け親だったなんて驚きですね。
引用元:UNIVERSITY OF ALASKA FAIRBANKS
オーロラはどうやってできる?出来る原理
オーロラは太陽から飛んで来るプラズマという電気の粒が、地球の北極や南極に引き寄せられ、プラズマと大気中の粒が当たって光を発生させる。この現象がオーロラを発生させる原理となります。
夜に観ることができるオーロラですが、実は太陽によってできていたんですね!
より詳しくオーロラの原理を知りたい方は、こちらのページをご参照くださいませ。
オーロラの色の違い
オーロラには緑以外にも色があります。この色の違いはどうやって変わるのか簡単に説明します。
オーロラの色は、宇宙からくるプラズマが、大気中のどの成分がどこの高度で衝突するか、またそのプラズマが持っているエネルギーの大きさによって色が変わります。
例えば、エネルギーの大きなプラズマは、高いところの大気をつき抜け上空200km以下の高さまで届き、大気とぶつかります。大気中の酸素は大きなエネルギーを受けとると緑色の光るのでオーロラは緑色に見えます。
一方、エネルギーの小さなプラズマは大気をつき抜ける力が弱いため、上空の高いところ(高度400〜200km)で大気とぶつかります。この高さの大気は酸素の割合いが多く、また酸素は小さなエネルギーを受け取った時は赤く光るのでオーロラは赤く見えます。
そして、最も観ることが難しい色のオーロラは青と紫です。プラズマが水素やヘリウムと衝突した時に出す色だそうです。
オーロラはどこで観られる?
オーロラが一番よくみえる場所は、オーロラベルトと呼ばれる地域で観られます。ここでは天気さえ良ければ毎晩オーロラを観ることができるようです。
オーロラベルトは北欧・アイスランド・カナダ・アラスカ・グリーンランドなどの北極圏内です。
もちろん、南極にもオーロラベルトがありオーロラを観測できます。
その為、オーロラを観測するツアーでは、北欧やカナダ・アラスカなどのツアーが多いようです。
北海道でもオーロラは観られる?
時期は冬で空気が澄んで乾燥している時など。
実は、日本でも北海道に行けばオーロラが観れる場合があります。
過去に数回、実際に北海道でオーロラが観測されております。オーロラは寒い場所で発生するので北海道でも特に北側の稚内・幌延・紋別などになります。
ただ、かなり稀なのでオーロラを観るためだけに北海道に行っても、観られる可能性は奇跡に近いかと思います。
そんな日常ではなかなか観ることできない神秘的なオーロラ、動画を用意しました!
静止画とは違って、動画だとオーロラの神秘のものという印象がより強くなりますね。
オーロラは綺麗なだけじゃない!動物や人に与える悪影響
オーロラはとても神秘的で人々を魅了しています。しかしオーロラが出ると動物達が迷ってしまうと言われています。
それは、オーロラの中を流れる電流が磁場を乱すためだそうです。
その為、磁場を頼りに生活しているイルカや渡り鳥などが方向を間違えて座礁したり、迷子になってしまうことが多々あるようです。
また、人間にも大きな影響があります。
2024年5月に日本各地でオーロラが観測できたと話題になりましたが、高緯度の日本でオーロラが観られるのは太陽フレアが活発になっている為だそうです。この太陽フレアが私達の生活に欠かせない通信機器に悪影響をもたらすと言われています。
まとめ
今回はオーロラについて、どうやって出来るのか?原理などをご紹介しました。
北欧などのオーロラベルトに行ったとしても必ず観れるとは限らないオーロラ。
自然が作り出した芸術作品のオーロラ、一生に一度は生で観てみたいものです。