ホホジロザメはホオジロザメと違う?どんな生物?
2025.6.11
目次
ホホジロザメとホオジロザメと聞くと似ているようで微妙に違う生き物なのかな?と思う方もいると思います。
今回は、この違いとホホジロザメについて見ていきます。驚きの事実もたっぷり紹介します。
ホホジロザメとホオジロザメの違い!
声に出して名前を言ってみるとわかりますが、「ホホジロザメ」と言っても受け手には「ホオジロザメ」と聞こえることがあります。
ホホジロザメを英語で書くと「great white shark」。ホオジロザメを英語で書いても「great white shark」です。
実際にGoogle翻訳などで試してみてください!!

ホホジロザメについて知りたい8のこと
・体長最大約6m/体重約1.8トン
・北極圏や南極の周辺海域に生息
・一般的には白い体に灰色の帯がある
ホホジロザメは全長4.5〜6mにもなる大型のサメで、力強い体格と特徴的な体色を持ち、世界中の寒冷な海域に広く生息しています。
基本的に単独行動ですが、餌が豊富な場では集団になることもあります。
ホホジロザメは春から夏にかけて年に1回交尾し、体内で卵を孵化させてから子を産む「胎生」のサメです。1回の出産で3~4匹の子どもを産み、妊娠期間はおよそ9~12ヶ月とされています。生まれた子どもはすでにしっかり発達しており、すぐに自立できます。
人間への脅威は低く、現在は保護活動によって生息地の保全や漁業規制が進められています。
ホホジロザメは短距離で時速約35~60km(最大37mph)に達することがあります。
驚くほど素早く動けるホホジロザメは、獲物を狙うときに水面から大きく飛び出す「ジャンプ(ブリーチ)」を見せることがあります。
こちらにホホジロザメが獲物を狙い、水面を突き破ってジャンプする「攻撃とブリーチ」の瞬間を捉えた迫力満点の映像をご用意しました。ぜひご覧ください。
いかがでしたか?この迫力ある動きは、まるで海から飛び出すミサイルのようですね。
ホホジロザメは一部の魚と異なり、体温を調節する「温血性」を持つ生き物です。
冷たい海域でも活動できるのはこの機能のおかげで、スピードやスタミナが向上しています 。
そのため、ホホジロザメ南極近くから熱帯付近まで広範囲に分布しています。

ホホジロザメの赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で他の兄弟の卵や胎児を食べて育つことがあります。こうして、生まれる前から「サバイバル競争」が始まっており、一番たくましい子だけが生き残るしくみになっています。
生まれる前からサバイバル能力を備えているのは、厳しい海で生き抜くための自然の戦略ですね。
列状に並ぶ歯は切れ味がよく、噛みつくときに頭を左右に振って食いちぎります 。
歯は一度に多数が交換されるので、常に鋭い状態が保たれています。
ホホジロザメは、漁船がエサを捨てる場所に集まることがあり、漁師さんたちと出会うこともあります。ふだんは人間を避けるおとなしい性格ですが、ダイビングやサーフィン中にばったり出会うこともあります。
とはいえ、ホホジロザメが人に向かって攻撃してくることはめったにありません。でも、お互いに安全にすごすためには、落ち着いた行動とルールを守ることが大切です。
近年では檻に入ってホホジロザメを観察するツアーも行われていますが、安全とは言い切れず、緊張感のある体験です。

シャチによるホホジロザメへの攻撃が確認されているんだそうです。
野生の世界では、ホホジロザメも狙われる側になることがあるのですね。
これが原因で地域的なサメ激減も起こっています 。
ホホジロザメは長寿ですが、成熟までが遅くオスは約26年・メスは約33年かかるそうです。
これにより個体数回復が非常に遅いことがわかっています 。
この「成長の遅さ」は保護対策において大きなハンデとなっています。
まとめ
今回はホオジロザメについてご紹介しました。
有名な映画のモデルにもなっており、人喰いザメというイメージがとても強いホホジロザメ。
もちろん安全な生き物ではありませんが、基本的には人間を避ける傾向があるサメでもあります。
ダイビングや沖の海で泳いでいない限り、野生のホホジロザメと海の中で遭遇することは基本的には無さそうですが、もし遭遇してしまったら、絶対に怖い!ですね。