ボランティアスタッフにインタビュー 日本ウミガメ協議会
2023.12.4
目次
今回は特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会で実際に活動をされたボランティアの方にお話をお伺いた内容をインタビュー形式でご紹介します。
今回は実際に日本ウミガメ協議会さんでボランティア活動をするC.Nさんに、インタビュー。各質問の後に、それぞれご回答を記載いたします。
特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会でボランティア活動をしようと思ったきっかけを教えてください。
小さい頃からいきもの好き・カメ好きで、海のない地域に暮らす私にとって、ウミガメは憧れの存在でした。
「日本ウミガメ協議会」の事務所も、周りに海のない大阪府枚方市に位置しています。
そのことを知り、協議会ではいったいどういった活動をされているのか、とても興味が湧きました。
そのため、ボランティアとして協議会の活動に参加することで、ウミガメやウミガメ協議会についてもっと知りたいと考えたことがきっかけです。
特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会でボランティア活動を通して、新たに得た知識や経験などを教えてください。
ウミガメの上陸産卵調査に参加し、ウミガメの産卵を実際に見ることができました。
感動的・神秘的などという言葉では片づけられないほど感動し、映像では味わえない空気感も含めて、強烈な体験として自分の中に残っています。
全国各地の砂浜には、ウミガメを愛し、ウミガメの調査を続けている“亀仙人”とでも呼ぶべき方々がたくさんおられます。
夏の暑い日に延々と砂浜を歩く調査は、とても過酷です。
協議会の方々は「大学の研究者や、協議会よりも、実際に足でデータを集めている方々を大切に」というスタンスで活動されています。
考えてみると当然のことですが、フィールドワークの大変さを私自身も体験したからこそ、そのスタンスにより強く賛同できるようになりました。
それと同時に、調査されている方々の努力と協力があるからこそ、ウミガメが増えているのか、あるいは減っているのかを知ることができ、
彼らのためにこれから何ができるかを考えていくことができるのだと強く感じました。
特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会のボランティア活動を継続していくには、この意識やこのスキルは必要!というのがあれば教えてください。
「ウミガメに関連した活動をしているよ」と聞くと、砂浜で調査をしているのかな?と思う方もいるかもしれません。
しかし、協議会の主要な活動は、全国各地でウミガメ調査をしている方々が集めたデータを取りまとめ、情報共有を円滑に進めるための媒体になることです。
もちろんフィールドでの活動も行っていますが、団体の活動は、それ以上にたくさんの事務仕事によって成立しています。
そして、協議会の方々は、たとえ単調な事務仕事であっても「すべての仕事が間接的にでもウミガメのためになる」「自分の努力でウミガメの味方になってくれる人が一人でも増えたら」という意識をもって活動されています。
単に仕事がデキるだけでも、ただウミガメが好きなだけでも、活動は継続できません。
「何のために働くのか」ということを意識し、自ら目標を設定して行動することが必要ではないかと私は考えています。
特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会のボランティア活動について、最後に一言、何かあれば教えてください。
例えばウミガメに馴染みのない方々にとっては、「ウミガメについて考える」というのはなかなか難しいことかもしれません。
様々な映像を簡単に入手できる現代においても、自分の目で見なければ感じられないことがたくさんあるからです。
ぜひ皆様も身近な自然に目を向け、ご自身で観察してみてください。
そしてウミガメやウミガメを取り巻く生態系にも興味を持ち、思いをはせていただければ嬉しく思います。
まとめ
今回はウミガメ協議会の活動についてご紹介しました。
ウミガメ会議などで、日本のウミガメのことを関係者と共有することで、日本全体でウミガメの保護活動を行っている。
野生のウミガメは過酷な環境下で生息していることも多く、保護活動・観察活動をするだけでも大変な苦労があります。
しかし、それだけにとてもやりがいのある活動でもあります。
ウミガメの保護活動に興味を持ってくださる方が1人でも増えればいいなと思います。