子供に飼育を任せるのは危険!?犬と子供の関わり方やルール
2024.1.8
目次
今回は子供がいる家庭向けに、犬を飼育するにあたって必要な知識や考え方をお伝えします。
子供は「犬を飼いたい」と、ただ好きだからという気持ち1つで親に求めてくることがあります。
その時に、物を与える感覚で犬を飼うのは危険ですよ。
犬は「おもちゃと同じ」と考えるのは危険です!!
犬はぬいぐるみではありません。
私たち人間と同じく、犬も嬉しい時も悲しいは鳴きますし、驚いたり不安があると吠えます。
ペットとして飼われている犬は毎日栄養のある食事を与えてあげないといけませんし、排泄もします。
おうちの中を清潔に保つためにはトイレトレーニングが必要で、人間と犬がしあわせに暮らしていくために犬の社会化も同時にしてあげないといけません。
ペットショップでは、人が理想とする最初から優秀な犬は決して販売されていないのです。
まずは親がきちんと犬の習性や、犬との暮らし、育て方をしっかり学んで、犬を迎えてから寿命が来るその時までをしっかりと頭の中でシュミレーションしていただく事で、不幸な犬をなくすことができるのです。
犬のお世話を子供に一任させるのは危険です!!
子供の情操教育(じょうそうきょういく)の為、以下の理由から犬を飼われる方が多くおられます。
※情操教育とは・・・「自分で考える力」や「感じ方」などを形成するために必要な「心」や「人間力」を育てる教育のこと。
- 命の尊さや大切さを教える
- 生き物に対して優しくなる
- 子供に責任感を持たせる
しかし犬の平均寿命10〜15歳の間に、子供は体の成長と共に思春期、反抗期などを経験します。
犬が飼育放棄される理由の多くに『子供が犬の面倒を見なくなった』『子供の思春期や受験に時間を取られ親も犬のお世話が十分にできない』などがあります。
子供が犬の面倒を全く見なくなってしまったら犬のお世話はどうすのか?親が引き継ぐなら仕事と子育てに加え、きちんと犬のお世話はできるのか?なども検討した上で犬を飼う前にご家族でしっかり話し合いましょう。
ペットショップで一目惚れは危険です!!
ペットショップで可愛い犬を見つけると衝動的に欲しくなります。その理由として、
- 小さくて守ってあげたい存在
- 小さくて丸い頭に大きくてうるうるとした瞳
- 小さく高い声で可愛く鳴く
これらは男女問わず母性本能が掻き立てられ、視覚的に『守ってあげたい』『保護してあげたい』『育ててあげたい』という衝動が生まれるからです。
ペットショップで見かける子犬の小さくてか弱い姿もこの母性本能を掻き立てられる要因の一つですが、小さくて可愛い時期はあっという間に過ぎ去り、成犬になると子犬の頃の面影がほとんどなくなる犬種もあります。
その為、思わず衝動買いをされる前に今一度、その犬種についてよく調べ、成犬になってからも生涯変わらない愛情を持って寿命を迎えるその時まで責任を持って育てられるかシュミレーションしていただくことをお願い致します。
子供と一緒に知って欲しい犬の十戒(じっかい)
犬の十戒とは犬からのメッセージで《犬と生活する上での大事な10個の約束》命の誓いです。
犬の十戒①
《できるだけ一緒にいてください》
私の一生は、10年〜15年くらいしかありません。ほんのわずかな時間でも、あなたと離れていることは辛いのです。私のことを飼う前に、どうかそのことを考えてください。
犬の十戒②
《気長に待ってください》
私が『あなたが私に望んでいること』を理解できるようになるまで時間が必要です。
犬の十戒③
《信頼してください》
私を信頼してください。それだけで私はしあわせです。
犬の十戒④
《怒りすぎないでください》
私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。でも、私にはあなただけしかいないのです。
犬の十戒⑤
《話しかけてください》
時には私に話しかけてください。たとえあなたの言葉そのものはわからなくても、私に話し掛けているあなたの声を理解しています。
犬の十戒⑥
《私は忘れません》
あなたが私のことをどんな風に接しているのか気付いてください。私はそれを全て覚えていることを忘れないでください。
犬の十戒⑦
《叩かないでください》
私を叩く前に思い出してください。私はあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるのに、なぜそうしないかを。
犬の十戒⑧
《気づいてください》
私のことを『言うことを聞かない』『頑固だ』『怠け者だ』と叱る前に、私がそうなる原因があるのではないかと考えてみてください。適切なご飯を与えていなかったのでは?長時間、太陽にさらされる環境に放置していたのでは?あるいはもう体が老いて弱ってきているのかもしれないと
犬の十戒⑨
《年をとってもお世話してください》
私が年を取ってもどうかお世話をしてください。あなたも同じように年を取るのです。
犬の十戒⑩
《最期もそばにいてください》
最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送ってください。『見ているのがつらいから』とか『私のいないところで逝かせてあげて』なんて言わないでほしいのです。あなたがそばにいてくれるだけで、私はどんなことでも安らかに受け入れられます。そして、どうか忘れないでください。私があなたを愛していることを。
まとめ
今回は「犬と子供の関わり方やルール」というテーマでご紹介しました。
犬に限らずにペットは命ある生き物なので、おもちゃなどの物を買う感覚で飼い始めるのはご注意くださいね!