夏の風物詩、セミが鳴くのはオスだけ?セミの生態と鳴く理由は?
2024.7.26
目次
そろそろセミたちが朝から鳴いている季節になってきましたね。
夏の風物詩として有名なセミですが、鳴く理由や生態について、オスだけが鳴くのは何故なのか、今回はご紹介していきたいと思います。
セミの生態は?
セミは実はカメムシやタガメ、アブラムシなどの仲間です。世界で約1600種いるセミの中で、日本には約30種のセミが生息しています
セミは幼虫期が長く、地中で数年感も過ごします。種類によって違うのですが、だいたい3年から、長い期間地中にいるセミの種類だと、17年も地中にいる種類もいるんです!!17年、人だと生まれてから高校生になるまでと考えると途方も無いくらいに長いですね。
では、そんな長く地中にいるセミは、幼虫の時、どのように栄養を摂取しているのでしょうか?
土の中の樹木の根から栄養を摂取し、成長します。
長い幼虫の期間を経て、成虫になると地上に出てきて何時間もかけて羽化をします。その後、多くの種類のセミは短命で、わずか数週間の命なんです。
セミはオスだけが鳴く理由とは?
夏の暑さをより感じさせてくれるセミの鳴き声。
実はメスのセミは鳴かず、オスだけが鳴くんです。
繁殖行動の一環で、オスがメスを引き寄せるための手段と言われています。
オスが鳴くとき、種類によって鳴く時の声が違います。同種類のメスに自分の存在を知らせるために鳴いており、大きく、長い間泣き続けることで、メスに探してもらおうと、一生懸命に鳴いているそうです。
セミが鳴く時の声はどんな仕組みで鳴いているの?
セミのお腹の中には実は空洞があります。背中側に発音板があり、わき腹には腹弁というものがあります。また、発音筋という筋肉があり、背中側の発音板を震えさせて、発音筋をすばやく伸び縮みさせることで音を出しているんだそうです。セミによって音が違うのは、空洞の大きさや腹弁の動き方が違うので、違う鳴き声になるんだそう。
セミの天敵は?
何年も地中で生活して、やっと地上に出てきたと思ったセミたちにも、天敵がいっぱいいるんです。
鳥、カマキリ、バッタなど・・・。
セミは天敵から身を守るために、羽化するタイミングを他の幼虫と合わせ、一斉に羽化したり、急速に飛んだりします。セミは夏の風物詩と言われ、抜け殻を子どもたちが集めたりすることもありますが、そんな一方、天敵である鳥から見ると、ご飯がいっぱいだと、思う時期なのかもしれません。
以下の動画では、セミが一斉に羽化する様子とセミの天敵についてをご紹介しています。
まとめ
今回はセミの生態と、オスが鳴く理由についてご紹介しました。
夏の風物詩であるセミですが、セミですら日中鳴いてないくらい暑い日も続いていますね。
長年地中で生活してきたセミたちが一斉に地上に出て鳴いている姿を見たら、少し応援したくなりますね。