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人と犬

飼ってから後悔しないために!人気犬種別に見るデメリット(パート1)

2024.8.26

目次

“犬を飼う”ということは、その後の人生に彩りを豊かな彩りを加える最高のきっかけになり得ます。

アメリカの心臓協会AHAはこう述べています。

「犬を飼っている人は血圧が低く、心臓病を発症する可能性が低い傾向がある。犬と遊ぶだけで、脳内化学物質であるオキシトシンとドーパミンのレベルが上昇し、人とペットの両方に前向きな感情と絆が生まれる。」

参照:American Heart Association

ペットを飼って家族の会話が増えた。幸せに感じる瞬間が増えて人生が明るくなったと感じている人は少なくありません。

皆さんもきっと、ペットがもたらす影響は本当に大きいと実感しておられることでしょう。

この記事をご覧になっておられるあなたは、これから犬を家族に迎えたいと考えておられますか?

もし犬を飼うのが初めてなら、心配や不安がたくさんあるかもしれません。

「本当に犬を最後まで責任をもって育てられるんだろうか?」

「自分や家族に合った最高の犬はどうやったら見つけられるんだろう?」

このように、犬を飼うことについて真剣に悩んでいるあなたにとって、この記事はとても役立つことでしょう。

なぜなら、この記事と続く記事では、人気犬種の特徴や良いところだけでなく、その犬種を飼っていると遭遇する可能性の高いデメリットを記述しているからです。

和犬、洋犬、小型犬、大型犬、ミックス犬、、

近年は、昔に比べて色々な犬種を自由に選べるようになりました。

実は、現在わたしたちの周りにいる愛玩犬の多くは、最初から愛玩犬だったわけではありません。

狩猟、闘犬、牧羊、貨物運搬を目的として作られ、何十年、何百年かけて今の姿に改良されてきたのです。

愛玩目的ではなかったということは、その犬種をペットとして扱うときに、飼い主にとって困った問題に直面する確率が高いということです。

期待に胸を膨らませていたものの、実際に犬を飼い始めると「こんなにお手入れが大変とは思わなかった」「しつけが全然できなくて困った」と感じる方も多いようです。

犬を飼ったことを後悔する毎日ほど、ストレスを感じることはないかもしれません。

画像引用元:環境省

この資料をご覧ください。

日本の環境省の調査によると、令和4年の犬の飼育放棄引取数は、22392匹でした。

そのうちの2434匹は殺処分されています。

これは、毎日6~7匹が殺されている計算になります。

参照:Ministry of the Environment

殺処分に至るにはいろいろな理由や背景がありますが、多くは無責任な飼育の結果による飼育放棄といえるでしょう。

希望に満ちて犬を飼い始めたのに、絶望して犬を手放すなんてしたくないですよね。

どうすれば理想と現実とギャップを埋めることができるでしょうか?

それは、飼う前に犬種の特徴や由来、特にデメリットをよく調べることです。

どんなに努力しても、犬種によっては他の犬種よりも訓練が難しいものもあります。

これから紹介する犬種は、子犬の時は見た目は非常に可愛いのですが、その犬種特有のトラブル遺伝子を持っていると言われています。

犬の寿命は15〜20年ほどです。

そして可愛い子犬の時期は長くても1年ほど。

明らかに大人になってからの犬との付き合いのほうが長いですよね。

飼おうと思っている犬種(成犬になってから)にはどんな特徴があるのかを知るのは賢明です。

特にデメリットを考えて、本当にデメリットをクリアできるのかじっくり吟味するのは、後悔しないために欠かせないでしょう。

これからご紹介する犬種はデメリットだけを記述しています!

その犬種のいいところだけを知りたい方にとってはガッカリするかもしれませんが、ペットショップでは教えてくれない現実を知ることができますよ。

ぜひ一緒に勉強しましょう。

ジャックラッセルテリア

画像引用元:pixabay

ジャックラッセルは、元々キツネ狩りのために作られた犬種です。

テリアとは「穴を掘る」という意味があり、テリア種は土の中を前足で掘ることが得意です。

そのため、テリアという名前が付く犬は、小型や中型に関わらず、筋肉質で運動量が多いことで知られています。

テリアは狩りをする時、小動物を見つけたら「ワンワン!」と大きく吠えて飼い主を呼ぶようにも訓練されていました。

今はペットとして飼われているテリア種も、よく吠えるという遺伝子を受け継いでいます。

テリア種には高いエネルギーと強い捕食本能が元々備わっているということを忘れないようにしましょう。

有り余ったエネルギーを、運動、トレーニング、遊びに向けてあげないと、犬はエネルギーをどうやって発散していいかわからず、結果として飼い主にとって困った行動へと簡単に繋がってしまいます。

例えば、ずっと吠える、家具をボロボロにする、走り回って落ち着かない、咬む、粗相するなどです。

これらは全てエネルギーが発散されないストレスからきていることが非常に多いのです。

ご紹介したように、テリアは元々小動物を狩る動物として作られているので、小さい動物に執着することがあります。

そのため、きちんとしつけられていないと、子供を咬んだり攻撃してしまうことも考えられます。

ダックスフント

ダックス
画像引用元:pixabay

ダックスフントは常に人気犬種の上位を占めている犬種ですね。

ダックスフントの「ダックス」は「アナグマ」という意味があります。

土の中にいるアナグマを狩るために作られた犬、それがダックスフントの起源です。

アナグマは土の中に長いトンネルを掘って住んでいるので、この犬種はアナグマを狩りやすいように、胴は長く足は短くなるように改良されていきました。

そして、獲物の匂いをよくキャッチできるように、鼻の長いセント系(嗅覚に優れた犬種)の血も入っています。

このようにダックスフントは、胴は長く、足は短く、鼻が長いという特徴を持つようになりました。

可愛い見た目に注目されがちですが、実はこの長い胴と短い足と長い鼻にはデメリットがたくさんあるんです。

まずひとつめは、椎間板ヘルニアになりやすいということです。

椎間板ヘルニアとは、骨の間の神経が傷ついてしまうことです。

ヘルニアになると下半身が麻痺し、最悪な場合自力で排便排尿をすることができなくなります。

よくオムツをしているダックスフントを見たことがありませんか?

自力で排便排尿が難しくなると、常にオムツをしないといけなくなります。

そして毎日トイレ介助のために、飼い主はたくさんの時間や労力をかける必要が出てくるのです。

足が短く運動しにくいというのもあり、ダックスは太りやすいという特徴もあります。

太っていると胴にかかる負担は大きくなり、ヘルニアになりやすくなります。

もちろん、全てのダックスフントがヘルニアになるわけではありませんが、ダックスフントを飼うときは太らせないようにすることはとても大切です。

また、高い場所から飛び降りさせないこと、背中に負担のかかる抱き方をしないようにも注意しましょう。

ダックスフントのデメリットのふたつめは、声が大きいということです。

鼻の長い犬種は、よく声が通ります。

トランペットやホルンなど、管が長い楽器は大きな音が出ますよね。それと同じです。

画像引用元:pixabay

ダックスは狩猟犬。獲物を見つけた時に大きく吠えて飼い主に知らせるように作られてきました。

吠え声はある程度しつけで抑えることもできますが、ダックスの声は構造的に大きくなるものだと知っておくといいかもしれません。

ダックスフントのデメリット3つめは、口腔内や鼻腔内のトラブルを抱えやすいということです。

これは、ダックスだけでなく鼻が長い犬種に共通しているデメリットです。

年齢を重ねると歯周病になりやすく、歯周病が悪化すると口臭がひどくなったり、ひどい時は鼻の骨が溶けたりします。

鼻の骨まで歯周病菌が回ると、常に膿んだ鼻水やヨダレを垂らしたり、心臓発作を起こしたり、最悪の場合、大きな手術をしないといけなくなります。

それで、ダックスフントを飼う場合は、最初から口腔内のケアができるようにしつけておくことが非常に大切なのです。

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグ
画像引用元:pixabay

フレンチブルドッグの「ブル」は「牛」という意味です。

フレンチブルドッグが生まれた18世紀のイギリスでは、「ブルベイティング」という牛と犬を戦わせる遊びが流行っていました。

牛の強い足蹴りに耐えられるように、筋肉質な体。牛に蹴られてもケガをしないよう厚くてよく伸びる皮膚。牛に咬みつきながら呼吸ができるように潰れた鼻、咬みついてすぐ離れないようにガタガタな歯並び。

このような犬種ブルドッグが作られ、それが小さくしたのがフレンチブルドッグ。という経緯です。

フレンチブルドッグは元々闘犬ですが、その可愛らしい見た目から、徐々に愛玩犬としても愛されるようになっていきました。

それで、闘犬らしい攻撃性や執着性をできるだけ取り除いたフレンチブルドッグの開発が進み、現在では比較的穏やかな性格のフレンチブルドッグが流通するようになっています。

それでもやはり元々は闘犬なので、十分な散歩に加え、きちんとしつけないと手に負えなくなることがあります。

さらに、咬んでもいい犬用のおもちゃを与えないと、家具やソファなどなんでもボロボロにしてしまうでしょう。

また、フレンチブルドッグは性質的にとても頑固です。

一度咥えたものはてこでも離さない顎の力には、初めてフレンチブルドッグを飼った人は驚くでしょう。

フレンチブルドッグは牛の足に咬みついて引っ張るように作られた犬種なので、タオルや紐の引っ張り合いの遊びを好むかもしれません。

この引っ張り合い、実はしつけの面でも犬の健康の面でも今はあまりおすすめされていません。

というのも、おもちゃや紐の最終的な所有権をいつも犬に渡して終わっているなら、犬は自分が人間より上だと思って、しつけが上手く入らなくなってしまいます。

さらに、引っ張り合いの遊びは犬の歯や首や背中に大きな負担がかかるので、抜歯や捻挫、ヘルニア、脱臼などの様々なトラブルを招いてしまいます。

おもちゃの引っ張り合いはやめましょう。

フレンチブルドッグは、皮膚が弱いことでも知られています。

たるんだ皮膚には雑菌が繁殖しやすいため、いつも清潔にして乾燥させておきましょう。

そしてなんといっても、フレンチブルドッグは暑さに非常に弱い犬種です。

鼻がつぶれた犬種は共通して気管も弱いので、特に注意が必要です。

部屋の中をいつも涼しくしておくことは必須なので、留守の間もエアコンを付けっぱなしにしてあげる必要があります。

フレンチブルドッグは運動量も多いため、毎日の十分な散歩も欠かせません。

日が沈んでから長い時間散歩してあげられるかどうかは、暑さに弱いフレンチブルドッグを飼うかどうかの考慮すべき重要なポイントになるでしょう。

柴犬

柴
画像引用元:pixabay

柴犬は日本が原産国で、キジや小動物を狩るための狩猟犬や番犬として重宝されていました。

寒さに強い毛と筋肉質な体と警戒心の強さは、柴犬だけでなく日本犬すべてに共通している特徴といえるでしょう。

大きな土佐犬や秋田犬、甲斐犬を飼うのは難しそうと思うかもしれませんが、サイズの小さな柴犬は室内で飼いやすそうということで、最近は日本だけでなく海外でも人気を博しています。

でも実際は柴犬は扱いが難しい犬種のトップにあがるくらい、難易度の高い犬ということをご存じだったでしょうか?

実際、柴犬の人気が高まったと同時に、柴犬を捨てる人も急増したのです。

マイペースで頑固な性格をしている柴犬が多いので、子犬の時は人間と一緒によく遊びますが、大人になるにつれ本来持っている性質が大きく影響してきます。

知らない人に対して警戒心が強く、きちんとしつけていないと、カッとなって咬むことも少なくありません。

また、柴犬は運動能力が高いため、毎日十分な散歩は欠かせません。

先述したように、頑固な性格のために、トイレは絶対に家の中ではしないと決めていることも多く、その場合飼い主は、どんなに強い雨が降っていてもどんなに大雪が降っていようが、散歩に連れださないといけなくなります。

そして、柴犬はに濡れることを極端に嫌う犬種としても有名です。

これは警戒心が強い性格からきているのですが、シャンプーしないといけないのに暴れて人を咬んでしまって、トリマーさんからお断りされてしまったという事例もよく聞きます。

柴犬は扱いが難しいので、そもそも柴犬を受け付けていないペットの美容室も少なくありません。

そして、柴犬の毛は寒さに耐えられるように毛量が非常に多いです。

換毛期だけに限らず一年中毛が抜けているといっても過言ではありません。

毎日ブラッシングをし、こまめなシャンプーをしないと、本当に家の中が抜け毛だらけになります。

まとめ

人と犬の手
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 いかがでしたか?

本記事では、人気犬種のうちジャックラッセルテリア、ダックスフント、フレンチブルドッグ、柴犬のデメリットだけをお伝えしました。

もちろんメリットはデメリットを上回るほど多くあり、どれも本当に魅力的な犬種ばかりです。

でも、子犬の時の可愛らしい外見や流行りだけで選んでしまうと、後で後悔することになります。

犬を飼うときはメリットよりデメリットを良く調べることのほうがずっと大切です。

デメリットを受け入れることができると確信してその犬種を家族に迎えることができたら、「この犬を選んで本当によかった」と思えるでしょう。

続く記事では、飼ってから後悔しないために、人気犬種別にみるデメリットパート2をお送りします。

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