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カバ

カバは最強!?ワニも恐れるカバに天敵はいる?特徴をご紹介します。

著者:KATSU

目次

今回はサバンナの水中のボス、カバのご紹介です。

カバは、動物園でしか見たことの無い人と野生下でしか見たことが無い人では、全く違うイメージを持つ動物だと思います。

カバってどんな動物?

カバは、、哺乳綱偶蹄目カバ科カバ属の動物です。

偶蹄目(ぐうていもく)の動物なので、カバの足には蹄(ひづめ)があります。

カバ
画像引用元:Pixabay

ちなみに、偶蹄目とは蹄を持つ動物で尚且つ指が数が偶数の動物のことです。

カバは雑食の動物で、主に草や葉を食べています。日中の大半を過ごす水の中や水辺の草などを好んで食べています。

日中の大半を過ごすのが水の中なので、カバはとても泳ぐのが得意!…と思われがち。

確かに水の中は得意で、しかも息を止めていられる時間(潜水していられる時間)は、約4 ~ 6分ほどもあり、陸上哺乳類としては立派です。

ただ、カバは水中を潜って泳ぐのではなく、水底を歩いているのです。

ぱっと見は泳いでいるように見えるのですが、水中を泳ぐのではなく水中を歩く。

その為、必ずしもカバは泳ぐのが得意!というわけでは無いのです。

カバの顎(アゴ)の力

カバの最大の特徴と言えば、大きな口。そして、その大きな口に付いている大きなキバ。

この口とキバで何でも破壊する強力なアゴの力。これぞカバって特徴が口周りに集結しています。

さて、この顎の力は一体どれくらいなのでしょうか。

結果を先にお伝えすると、カバの顎の力は約1トン!

脅威です。

1トンと言う表現がわかりにくい場合は、重さ1トンの物が自分に乗った時の衝撃や体感が、カバに噛まれた時にもあるよ!ということですね。

重さ1トンなんて体感したことは無いかと思いますが…。だって、それはもう死…

ちなみに、人間の顎の力はだいたい40 ~ 60キロくらい。ライオンの顎の力は約400キロ。

カバがどれだけ強いんだって話ですね。

ちなみに、カバのオス同士は縄張り争いをする際には、この特徴の口の大きさを比べあいます。

口が大きい方が強い。カバ自身も口が最大の特徴だと認識しているのかもしれませんね。

カバ
画像引用元:Pixabay

カバは最強?

カバは最強と言われることが多々あります。

これは実はその通りで、最強かどうかはさておき、強い部類に入る動物であることは間違いないです。

カバが最強と言われる理由。それは前述したとおりの顎の力にあります。

この顎で噛まれると、人間はもちろん他の動物(草食動物・肉食動物問わず)も大ダメージです。

さらに、実はカバは気性が荒い動物でもあります。

特に自分の縄張りに侵入した動物にはとても警戒心を高くし、時には襲い掛かります。

アフリカで、人間が野生動物の被害に合う確率で、実はカバはトップクラスに高い。

カバに気づかずに水辺に近寄ってしまうと、一気に襲われてしまうのだそう。

カバは見た目が大きく水中を得意としている動物のイメージが高いので、陸上で襲われても逃げられる!と思っていませんか?

カバは意外と走るのも速いのです。時速約30km。

人間の陸上オリンピック選手並みの走る速さを持っている人なら、ギリギリ逃げれるかな?といったくらいです。普通の人間だと、あっという間に追いつかれてしまうでしょう。

このカバの気性の粗さや強さを、同じ水中を生息地としている水中のハンター「ワニ」も知っています。

その為、ワニも基本的にはカバを見たらむやみやたらに近づかないし襲わないです。

ライオンがゾウなどをほとんど襲わないのと同じですね。

自分より大きく力も強い相手だと、自分も大ダメージを負う可能性が高い。そこまでのリスクを背負ってまで襲わないし、近寄らないということですね。

さらにカバは群れで生活をしていることも多い。

一個体でも強いのに、群れとなると手出し不能。まさに、最強です。

カバ
画像引用元:Pixabay

カバに天敵はいる?

最強と言われるカバに天敵はいるのでしょうか。

答えは、「います」

それは、ライオンやワニなどの肉食動物です。

最強と言われるカバにはワニも襲わないと前述しましたが、それは大人のカバのお話。

もちろんカバの子供は力も弱く、体も大きくありません。

つまり、ワニの方が圧倒的に強いので、カバの子供が一頭でいたら獲物にされる可能性は充分にあります。

またライオンなどの肉食動物も同じで、水中にいて、大きく強い大人のカバをわざわざ狙うことはありません。ただ、子供のカバとなれば話は別。

それをカバも知っている為、子カバは基本的には群れの中で大人のカバに囲まれて生活をしています。

カバの壁で守られているのですね。

ちなみにですが、大人のカバでも陸上に完全に上がって一頭でいたりすると、ライオンの狩りの獲物になることもあります。

ライオンとカバの陸上の走る速さはライオンの方が速いですし、ライオンは群れで狩りをする動物なので、例え最強のカバと言えど補食されてしまいます。

だからこそ、カバは安全な水中で生活をしているというのもあるのですね。

以上のことから、カバの天敵はライオンなどの肉食動物ということになるのです。

まとめ

今回は水中の最強動物カバをご紹介しました。

動物園だと他の動物と一緒にいることはほとんど無いので、獰猛な姿を見ることも無く、ずっと水中や水辺でジッとしているイメージのあるカバ。

その為、おっとりとした動物だと思われやすいのですが、ご紹介したとおり、実は危険な動物なのです。

もし、サバンナなどに行かれる際には、野生のカバには充分ご注意くださいませ。

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