かわいいヤブイヌ。日本国内で見れる?
2023.8.11
目次
今回は野生に生息している犬、ヤブイヌのご紹介です。
ヤブイヌってどんな犬?
ヤブイヌは哺乳綱食肉目イヌ科ヤブイヌ属。
原始的な姿をしている犬。主に南アメリカ大陸の森林地帯に生息している。水辺などの水が充分にある場所を好む傾向があり、湿度の高いサバンナ地帯にも生息している。
主にペアもしくは少数の群れで生息していて、群れで狩りを行う。
小中型哺乳類を獲物にする場合もあり肉食性である。
水辺を好む傾向からわかるとおり、泳ぎも得意としている。
ヤブイヌはかわいい?
体長は55cm ~ 75cmほどと小型哺乳類で、短い足や小走りで走る姿がかわいいと人気のヤブイヌ。
見た目だけでなく、敵から逃げる時にバック走(後ろ向き)で走る姿もかわいいと言われる所以です。
野生ではヤブイヌも敵に出会います。その時に、敵の姿を確認しながらバック走(後ろ向き)で走って巣穴に戻ると言われています。
その姿を想像するだけで、確かにかわいいですね。
ヤブイヌは絶滅危惧種?
ヤブイヌは準絶滅危惧種に指定されています。
レッドリストでは、【準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種】とされています。
出典:レッドリスト ヤブイヌ
野生の個体数は正確な数字は把握しきれていないのが現状ですが、減少傾向にあると見られています。
個体数減少の原因は人間の活動領域の拡大でヤブイヌの生息地の減少。
人間による狩猟やイヌ科の病気などが原因と考えられています。
ヤブイヌの生息地である南アメリカ大陸の国によっては、ヤブイヌの保全活動も実施されています。
ヤブイヌは日本国内で見られる?
野生のヤブイヌは日本国内にはもちろんいません。しかし、複数の動物園ではヤブイヌが飼育されています。
絶滅危惧種でもあるヤブイヌなので、ぜひ飼育されている動物園にいった際は、一目見ることをオススメします。
かわいい姿から興味を持っていただき、生態を知り、絶滅危惧についての理解と保全活動へと移って行っていただけたら良いなと思います。
まとめ
今回はヤブイヌについてのご紹介をしました。
イヌ科なのに犬っぽくない、原始的な姿のヤブイヌ。
人類の活動が活発になる前は、こういう姿の動物がヤブイヌに限らずに多く地球に生息していたのかなと想像してしまいます。
ヤブイヌのかわいいバック走(後ろ向き)をまだまだ見れますように。
絶滅しないように保全活動の意識を保っていきたいと思います。