森の木は「会話」している?根でつながるネットワークとは
2026.5.12
目次
森の木々はなぜ「会話」しているの?と気になりますよね。
森を歩くとき、木々はただ黙って立っているように見えます。ところが地面の下では、木と木が複雑なネットワークで結ばれ、栄養を分け合い、危険を知らせ合っているのです。
その仕組みを「ウッド・ワイド・ウェブ」といいます。今回はそんな仕組みについてご紹介していきます。
地下に広がる森のインターネット

森の土の中には、「菌根菌(きんこんきん)」と呼ばれる菌類が無数に生息しています。
この菌根菌は木の根っこと共生関係を結び、細い菌糸を網の目のように土の中へ広げていきます。
その結果、離れた場所にある木々の根がつながり、炭素・水・栄養素・防御シグナルをやりとりするネットワークが生まれます。
「お母さんの木」が若い木を育てる

ネットワークの中心的な役割を果たすのが、「マザーツリー(母なる木)」と呼ばれる森で最も大きく年老いた木です。
マザーツリーはネットワークを介して幼木へ栄養を送ったり、周囲に防御信号を発信するなど、中心的な役割を果たしています。
特に干ばつのときには、マザーツリーがネットワークを通じて水分を供給し、若い木の枯死を防ぐことも確認されています。
親が子どもを見守るように森全体がひとつの大きな家族として機能しているのです。
引用:The Wood Wide Web: Underground Fungi-Plant Communication Network
ちなみに、ニュージーランドの森林では、葉を持たない切り株が何十年も生き続けているケースが確認されているんだそうです。
研究者たちが調べると、切り株は周囲の木の根と結合し、ネットワークを通じて昼間は栄養を、夜間は水分を受け取っていたことが判明しました。
「死んだはずの木」を森全体で支えていたのです。
虫の攻撃を「警告」し合う木々

ウッド・ワイド・ウェブが担う役割は栄養の共有だけではないんだそうです。
害虫の攻撃を受けた木は、菌根ネットワークを通じて防御酵素の活性化などのストレスシグナルを周囲の健康な木へ送ります。
シグナルを受け取った木は、害虫が嫌う物質を増やすなどして攻撃に備えます。
言葉を持たない植物が、地下の「通信回線」を使ってリアルタイムに情報を共有しているのです。
まとめ
木は一本一本で生きてるのだと思っていたのですが、「マザーツリー」と呼ばれる大木が若い木への栄養補給など中心的役割を担ったり、ネットワークが広がってるんだなと思いました。















