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柊木犀

柊木犀(ヒイラギモクセイ)ってどんな植物?花言葉や香りや特徴をご紹介

2024.12.7

目次

今回は柊(ヒイラギ)についてご紹介します。

日本の文化や欧米の文化でも登場する植物なので、ほとんどの方が柊(ヒイラギ)は知っているでしょう。

今回は柊(ヒイラギ)の中でも、柊木犀(ヒイラギモクセイ)という種類について見ていきましょう。

柊木犀(ヒイラギモクセイ)ってどんな植物?

柊木犀の特徴

・モクセイ科モクセイ属
・柊と銀木犀の交雑種
・葉の形が柊に似ていることから柊木犀の名前がついている
・トゲのある鋭い葉
・高さ2m〜6m/幅3m程度
・日陰に強い

まず柊(ヒイラギ)とは、モクセイ科モクセイ属に分類される植物です。

葉の先がとげとげしていて、触るともちろん痛い。

その中でも柊木犀(ヒイラギモクセイ)というのは、柊(ヒイラギ)とギンモクセイの交雑種と言われています。

葉の形が柊と似ていることから柊木犀の名前がついています。

こちらが柊木犀(ヒイラギモクセイ)です。

柊木犀
画像引用元:Photo AC

そしてこちらがギンモクセイ。違いはお分かりになりますでしょうか!?

ギンモクセイ
画像引用元:Photo AC

柊木犀(ヒイラギモクセイ)は、ギンモクセイのような甘い香りのする花を咲かすのが特徴ですね。

ギンモクセイの葉はトゲトゲが無いのに対して、柊(ヒイラギ)全般に見られる葉は、トゲトゲの葉をしっかりとつけます。

もちろん、触れると痛いです。

柊木犀(ヒイラギモクセイ)は、日向でも日陰でも育つ植物です。

その為、家庭でも育てることが出来ますし、庭先などに植えると風除けや防犯の役割もしてくれます。

動画引用元:Gulftide False Holly

引用元:INVASIVE SPECIES MANEGEMENT

柊と柊木犀の違いを見てみましょう!

柊(ヒイラギ)と柊木犀(ヒイラギモクセイ)は、名前も見た目も似ています!

また、「柊」と言うとクリスマスによく見かける赤い実をつける柊をイメージするかと思います。しかしクリスマスに見かける柊は実は「セイヨウヒイラギ」という別の種類になります。

この3種類は名前も見た目も似ていますので、それぞれ違いを見比べてみましょう!

柊と柊木犀の違い

柊の花
画像引用元:Photo AC

・モクセイ科
・鋭いトゲのある葉がある
・白い小さな香りがする花が咲く
・紫色の実がなる

柊木犀

柊木犀
画像引用元:Photo AC

・モクセイ科
・小さめの鋭いトゲのある葉があるが、柊木犀の葉はトゲが少なく、丸みを帯びた葉を持っている。
・白い小さな香りがする花が咲く
・実はならない

セイヨウヒイラギ

セイヨウヒイラギ
画像引用元:pixabay

・モクセイ科
・鋭いトゲのある葉がある
・白い小さな香りがする花が咲く
・クリスマスのシンボルとして有名
・赤い実がなる

柊と柊木犀とセイヨウヒイラギは「モクセイ科」になり雌雄異株の常緑樹です。

葉は3種類とも鋸歯(きょし)というトゲトゲのある葉を持っており、柊木犀の葉は柊とセイヨウヒイラジの葉よりもトゲが小さく丸みがあるのが特徴になります。

3種類とも白い甘い香りがする花を咲かせます。

柊の花は1本の雌しべと2本の雄しべが飛び出しており、花びらが反り返っています。

柊は紫色の実を、セイヨウヒイラギは赤い実をみのらせますが、柊木犀は実がなりません。ここが柊と柊木犀とセイヨウヒイラギの一番の違いかと思います。

柊の実
画像引用元:Photo AC

柊木犀(ヒイラギモクセイ)の香り

柊木犀(ヒイラギモクセイ)の香りは、甘いクリームのような香りと言われています。

フルーティーな香りに感じる方もいて、非常に人気の植物なのです。

香水をはじめ、香りの商品の種類として使われることもあります。

そもそも柊(ヒイラギ)自体が香りが良いと感じる方も多い植物です。

柊木犀(ヒイラギモクセイ)の花言葉

柊木犀(ヒイラギモクセイ)の花言葉は、「歓迎」「保護」「用心深さ」などです。

柊(ヒイラギ)と同じですが、とげとげした葉がそう簡単には触らせない!という用心深さを印象させ、魔除けなどにも使われることから保護、甘いクリームのような上品な香りが歓迎を印象させているのではと思います。

他にも柊木犀(ヒイラギモクセイ)の花言葉はございますので、ご興味のある方は調べてみてくださいね。

なぜ鬼は柊(ヒイラギ)が苦手?

日本の文化である節分。その節分の日にやってくる鬼を追い払う為に柊(ヒイラギ)を使います。

これはなぜかと言うと、柊(ヒイラギ)は前述のとおり、魔除けなどの意味を持っています。

あとは、単純に柊(ヒイラギ)のとげが鬼にとって痛いから!

このような理由から、節分の日には柊(ヒイラギ)が飾られるそうですよ。

柊と魚の頭
画像引用元:Photo AC

まとめ

今回は柊木犀(ヒイラギモクセイ)についてご紹介しました。

クリスマスの時期にも使用される柊(ヒイラギ)ですが、日本の文化からすると節分の方が、より柊(ヒイラギ)を見る機会が多いのではないでしょうか。

家庭の庭先や公園などで見られることも多い植物なので、もし、柊木犀(ヒイラギモクセイ)を見かけたらそっと香りをかいでみてください。※9 ~ 10月の秋ごろが開花時期です。

甘いクリームのような香りがするはずです。

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