カジキとは?カジキマグロと違う?特徴や生態をご紹介
2023.4.25
目次
カジキって聞いたことがありますか?
カジキは水族館でも見られることがなく、生で生きたカジキを見たことがある方は少ないのではと思います。
今回はそのカジキについてご紹介します。
カジキの分類と種類について
カジキには、メカジキ科とマカジキ科に分類される10〜12種が存在します。
日本近海には、主にメカジキ、マカジキ、バショウカジキ、フウライカジキ、シロカジキ、クロカジキの6種が生息しています。
カジキには他にもいくつか種類が存在するので、現在も研究が進んでいます。
カジキの特徴や外観について
カジキは高速回遊性の大型魚です。
種類や個体によっても差はでますが、一般的に、成体のカジキの体長は約1.8メートルから3.5メートル程度で、最大で4メートル以上になることもあります。
カジキの鮮やかな青い背中には一本のひれが突き出ており、そのひれの形状から「旗魚」と書きます。
また、カジキの体は細長く、体色は青色や金属色を帯びた銀色をしています。
そして、カジキの最大の特徴といっていいツノ。
このツノは上アゴです。
個体差はありますが、一般的には体長の約1/3ほどの長さを持ちます。
この上アゴは、硬い角質でできており、非常に鋭利な先端を持っています。
カジキはこの上アゴを使って、獲物を突き刺したり、敵から身を守ったりすることができます。
カジキの生態や生息域について知ろう
カジキの生態については、高速で泳ぎ、外洋を回遊する大型魚であることが知られています。
世界には10〜12種が分布。
カジキは、夏季には温かい海に回遊し、秋から冬にかけては水深の深い場所に移動する傾向があります。
そして、春になるとまた浅い海に沿って回遊するようになります。
水深200mから300m程度の中層を好み、昼間は深海に潜り、夜間に浅瀬に近づくという習性があると言われています。
カジキは主にイカや小魚を食べていますが、サバやカツオなどの大き目の魚も補食します。
カジキは泳ぐスピードが速い(時速60 ~ 100km)ので、獲物を追いかけて捕えることができます。
カジキとカジキマグロの違いとは?
カジキマグロという言葉は俗称で、実際には存在しません。
マグロはサバ科に属する魚種であり、カジキとは完全に異なる種類の魚です。
分類が違うため、身の食感や味わいも異なると言われています。
カジキとカジキマグロは、名前こそ似ているものの、全く別々の魚として考える必要があります。
まとめ
今回はカジキについてご紹介しました。
カジキとカジキマグロは全く異なるもということがわかりましたね。
異なるというか、カジキマグロという魚は実際には存在しないことも。
カジキは生で出会うと人間よりも大きいことがほとんどなので、実際は怖いと思います。
しかし、ダイビングなどで実際に大海原を泳いでるカジキに会ってみたいとも思います。
魚と言えど、大きさや見た目からは、イルカやクジラといった哺乳類と同じくらいのインパクトを受けると思います。