干支と十二支に違いはあるの?実は国によってあった猫年!
2024.8.27
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干支と十二支、日本では同じものとして捉えがちですが実は意味が少し違うそうです。また、日本の十二支には猫はいませんよね。実は十二支である動物は、世界共通ではありません。 干支が「12」の動物から成り立っているということ自体は世界共通ですが、動物の種類に関しては国ごとに少しずつ違いがあるので、今回は十二支の成り立ちと国による動物の違いについてご紹介していきます!
干支と十二支の違いは?
皆さんは、干支と聞くと、一般的には十二支の動物を連想しませんか?私は、干支と十二支は同じものだと思っておりました。ですが、実は干支、というのは十二支と違うんです!
干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせ
十干と十二支ってなに?
十干は、もともと10日ごとをまとまりとして数えるための呼び方です。10日ごとに旬(いちじゅん)と呼び、3つの旬(上旬、中旬、下旬)で1ヶ月になるため、幅広く使われる単位でした。
昔々の古代中国では、陰陽論というものがあり、全てのものが「陰」と「陽」の2つに分けられている考え方と、五行説といい、全て、「木」、「火」、「土」、「金」、「水」の5つの要素から分けられているという考え方がありました。この二つをやがて十干に当てはめるようになったそうです。
では、十二支とは何なんでしょうか?どうして十二支は12種類の動物なんでしょうか?
古代の中国では、12年で太陽のまわりを公転する木星の動きで「年」として数えていました。木星の位置がわかるように空の位置を12に分け、12に分けられた空に「子」から「亥」までの12の字を割り当てたことが、十二支の起源と言われています。
それから、12の字に動物を当てはめるようになり、それをきっかけに十二支、というものがたくさんの人に浸透しました。その後日本でも十二支が広まりましたが、その頃には十二支で使われている動物たちは「年」を表すものだけではなく、「月」や「時刻」を数える言葉として使われていました。
十二支が伝わっている国はどこ?猫年もあるって本当?
日本の他に、韓国、チベット、タイ、ベトナム、モンゴル、ロシアなどがあります
実はこの十二支、国によって若干動物が違うんです。
ベトナムでは、日本と同じ動物が十二支に含まれていますが、ウサギの代わりに猫が入っています。ベトナムでは「卯(マオ)」と「猫(メオ)」の発音が似ていることや、ウサギは馴染みの薄い動物だったことから、ウサギが猫に置き換わったという説があります。
また、モンゴルでは虎の代わりにヒョウが使われています。
韓国では、イノシシではなく、豚が使われていたりと、国によって若干十二支が違うんだそう。
よく聞く十二支のお話では、神様が元旦の朝に一番早く自分の元に来た動物から12番目までの動物を、1年間その年の大将にすると宣言し、動物たちが神様の御殿を目指して競争する物語です。
物語では、牛が歩くのが遅いことを気にして一番乗りで出発しますが、神様の門が開いた直前に牛の背中に乗っていたネズミが飛び降りて1番になり。牛は2番、虎、兎、竜、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で到着し、12番目までが確定しました。猫はネズミに騙されて1日遅れの日付を教えられたため、仲間に入ることができず、今でもネズミを追いかけ回しているという話です。
提供元:十二支の由来
この話を最初に聞いた時、猫がかわいそうだな、と子どもながらに思ったのですが、他の国では、猫年もあるんだなと聞いて、なんだかちょっと安心しました笑
まとめ
アジアに伝わる文化である、十二支、実は木星が12年かけて回る、というのを基準にした考え方だったんだなと思うと、昔の人はすごいなーと感慨深くなりました。