なぜ海の水は塩辛いの?海水の秘密を徹底解説
2026.7.9
目次
海に入ると口の中に広がるしょっぱさ。でも川や湖の水はしょっぱくない。
いったいなぜ、海の水だけが塩辛いのでしょうか?今回は海の水が塩辛い理由について徹底解説していきます。
海の水はどんな成分でできている?
海水はほとんどが「水」ですが、約3.4〜3.5%が「塩分」でできています。1リットルの海水には、約34〜35gの塩が溶けています。
96.5%:水(H₂O)
3.5%:塩分の割合(平均値)
77.9%:塩分のうち 食塩(NaCl)
私たちが「しょっぱい」と感じる成分のほとんどは「塩化ナトリウム(NaCl)」です。普段料理で使う食塩と同じ成分ですね。
ではこの塩は、どこからやってきたのか疑問に思いますよね。
引用:海の基本講座 海の成分

海が塩辛くなるまでの46億年
海の塩の歴史は、地球が誕生した46億年前にまでさかのぼります。
当時の地球は今とはまったく違う、過酷な星でした。
宇宙のちりや岩石がぶつかり合って地球が生まれた頃、表面はドロドロのマグマに覆われていました。気温は数千度以上。もちろん海も、川も、雨もまったくありませんでした。
地球が少し冷えると、大気中の水蒸気が雨になって降り始めます。しかしこの雨は、火山ガスに含まれる塩化水素(HCl)を溶かした「塩酸の雨」でした。
地上にたまった水はとても酸性が強く、今の海とは正反対の「酸っぱい海」だったと考えられているんだそうです。
強い酸性の水は、陸の岩石や地面に含まれるナトリウム(Na)・カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)などの成分をどんどん溶かして海へ運びました。
こうして海には塩素イオンとナトリウムイオンが大量に蓄積していきます。
海に溶け込んだ酸とナトリウムなどが反応する「中和反応」が起き、塩化ナトリウム(NaCl)=塩ができました。約1億年という長い年月をかけて、海は酸性から今のような中性へと変わっていきました。
太陽の熱で海水が蒸発するとき、水(H₂O)だけが蒸発して雨になり、塩分は海に残り続けます。この「水だけ蒸発・塩は残る」サイクルが何十億年も繰り返された結果、海の塩分濃度が今の約3.5%に達したと考えられています。

川の水はなぜしょっぱくないの?
川の水にも、実はごくわずかに塩分が含まれています。岩石を溶かした成分が少しずつ溶け込んでいるためです。
ただし海と比べると圧倒的に薄く、しょっぱさをほとんど感じないほどなんだそうです。
場所によって海の塩辛さは違う?
世界中の海はつながっていますが、場所によって塩分濃度には差があります。
蒸発が激しい熱帯・亜熱帯では濃くなり、雨の多い赤道付近や川の河口、氷が溶ける極地付近では薄くなります。
この塩分濃度の違いが、実は地球規模の海の流れ(海洋大循環)を生み出す原動力にもなっています。
北極付近で凍った海水から塩分が押し出されて密度が高まり、重くなった水が深海に沈み込む。
この動きが「海のポンプ」となって、数千年かけて世界中の海水を循環させているのです。地球温暖化で氷が溶けるとこのポンプが弱まり、気候に大きな影響が出ると心配されています。

まとめ
毎日当たり前に見ている海の塩辛さの中に、46億年分の地球の歴史が詰まっているなんて、すごいことだと改めて思いました。












