ゾウアザラシは怖い?ミナミゾウアザラシの特徴や体重、食べるものとは!
2024.3.15
目次
今回はアザラシの中でも最大級!ゾウアザラシについてご紹介します。
ゾウアザラシにはミナミゾウアザラシとキタゾウアザラシがいます。今回の記事は主にミナミゾウアザラシについてのご紹介となります。
キタゾウアザラシのご紹介はこちらから
ミナミゾウアザラシの特徴や生息地
ミナミゾウアザラシの特徴は?
ミナミゾウアザラシは食肉目鰭脚類アザラシ科ゾウアザラシ属の哺乳類の動物です!
特徴は名前の由来にもなっている長い鼻!メスにも長めの鼻はあるが、ゾウのように長いと言われる鼻を持っているのはオスだけです。
オスは身体の大きさとこの鼻の長さが長いことが強さの証になっています。
メスよりオスの方が体格が大きく、大人のオスは平均 4~5mで最大6.2mに達する場合もある。メスは大きい個体でだいたい3.7mほどで2m後半からの大きさの個体も多い
体重はオスが2,200 ~ 4,000kgで最大5トンになる個体もいるのに対し、メスは500kg ~ 1,000kgで最大1トン未満がほとんど!オスとメスでこれだけの対格差があるです!
実際の写真で見るとオスとメスではこれくらい違います!
ミナミゾウアザラシは潜水力にも優れており、20 ~ 30分近く潜ることができ、深さも1000m以上潜ることができる個体もいるのです!
ミナミゾウアザラシの生息地は?
ミナミゾウアザラシは南極周辺に生息をしています。中でもサウスジョージアにはミナミゾウアザラシ全体の半分以上の個体が生息しています!
南極の近くにある島です。ここにはほとんど人間は住んでおらず、たくさんの野生動物が暮らしています。
ミナミゾウアザラシの食べ物
ミナミゾウアザラシの食べ物は主にイカや魚などの魚介類になります!
海中で獲物を捕らえることが多くて、たまにサメも食べる笑
得意の潜水技術で海深くまで潜り、魚を狩ります。潜水時間はなんと2時間くらい潜ることもできるのです!
これだけ大きなゾウアザラシですが、逆にミナミゾウアザラシは捕食対象になる場合もあります!
例えば海洋肉食動物のシャチやヒョウアザラシ、ホホジロザメなどがミナミゾウアザラシを捕食対象としています!
しかし、これはミナミゾウアザラシが子供時代の話であり、基本的に大人(成体)になったミナミゾウアザラシに天敵らしい天敵はいないのです。
ミナミゾウアザラシのオスはハーレムを作る
ミナミゾウアザラシは繫殖時期に砂浜に群れを作ります!
群れといってもメスがほとんどでオスは群れのボス1頭だけというのが基本
群れのボスのオスはとても強い為に、そしてメスは強い子孫を残す為にハーレムを作ります。
ボスのオス以外のオスは、群れには入れずボスに戦いを挑んで勝てば群れを丸ごといただき、敗れればその場を去る。非常に厳しい世界です。
このハーレムですが、メスがハーレムを作る理由が強い子孫を残す以外にもあります。
それは、メス自身や生まれてきた子供たちを守る為です。
何から守るのか?
特にミナミゾウアザラシの成体になっているメスには捕食者の天敵もいないのに…
それは、ずばり群れに入ることが出来なかった、オスです。
つまり、ボスに敗れて去ったオスが群れの周りに実は残っていることがあります。これは、ボスの目を盗んで群れのメスに交尾を迫る為、残っていることがほとんどです。
このオスは気性が激しくメスに襲い掛かるように交尾を迫ります。
体重が数倍もあるオスに襲われるとメスはもちろん、生まれたての子供たちの生死にかかわります。
ただ、オスに襲われる時に群れのボスのオスがいたら助けに入ってくれます。
その為、メスたちは強いオスの群れでハーレムを作るのです。
ゾウアザラシの動画をご紹介します。
動画は、【BBC Earth】 のYoutubeを掲載させていただきます。
ミナミゾウアザラシは絶滅危惧種?
ミナミゾウアザラシの野生の個体数は325,000頭ほどとなっています。
絶滅危惧の心配はまだそこまで深刻とはされていませんが、レッドリストに掲載されております。
深刻な心配にはなっていませんが、減少傾向でもあるようです。そのため、今後地球温暖化や人間の活動領域の拡大なので個体数の減少がさらに進行する恐れもあります。
まとめ
今回はミナミゾウアザラシについてご紹介いたしました。日本国内では主に水族館などで見ることができます。まだ生で見たことが無い方は一度見に行ってみてください。その巨体に圧倒されるはずです。