マントヒヒは肉食動物?知能はどれくらい?性格や特徴
2024.4.1
目次
マントヒヒというサルの種類をご存知でしょうか。名前は聞いたことがある!実際に見たら思い出す!と言う方は多いのではないでしょうか。
映画やアニメなどでもモチーフになることもあるので、結構有名なマントヒヒ。ただ意外と知らないマントヒヒのこと。
今回は、そのマントヒヒについてご紹介していきます。
マントヒヒってどんなサル?
マントヒヒは、オナガザル科ヒヒ属のサルです。体長は50 ~ 80cm前後とそこまで大きなサルではありません。
マントヒヒの特徴は白い体毛。シルバーっぽい、灰色っぽい色にも見えるので、とても鮮やかなサルという印象も受けます。ちなみに、白い体毛になるのは大人のオスです。メスは褐色っぽい色で、子供の頃は茶色や黒よりの体毛です。
このオスの白い体毛は、たてがみのように顔の周りから上半身を大きく覆っています。その姿がマントをしているみたいなので、マントを付けたヒヒでマントヒヒという名になったそうです。
基本的には1頭のオスに対して複数のメスや子供からなる群れで生活をしている。サバンナや岩場などで主に生息しており、木に登るのも特に問題なしです!
神聖な生き物なの?
マントヒヒは古代エジプトでは、神の使いや神聖な動物として扱われていました。太陽神や月の神とつながっているとされていたそうです。ヒヒの見た目の鮮やかさ、コミュニケーション能力の高さから神々の仲介者の一種として崇められたそうです。
参考:Sacred animals of ancient Egypt
ヒヒの知能は高いの?
マントヒヒに限らずヒヒ属は多くが群れで生息をしています。そのため、非常に社会性が重要とされており、ヒヒは群れの中で道徳(善と悪)の判断に基づいた行動をするとも言われています。
群れの個体それぞれの性格をお互いが把握しているとも言われており、ここらへんを見るとチンパンジーよりも社会性は高いのでは?と考えてる人もいるようです。
こうした社会性がある動物ということは、ヒヒは知能は高いと言えるでしょう!
参考:Is it baboons, rather than chimps, that really epitomise …
マントヒヒは肉食動物?
マントヒヒは歯が鋭く、威嚇する時や怒っている時に、その歯を剝き出しにしてきます。その見た目から肉食動物と思われることも。
ただ、マントヒヒは雑食です。肉も食べますが、植物や果実なども食べます。
他にもマントヒヒが肉食動物と思われる原因として、マントヒヒが「チーターを食べる」「ヒョウを食べる」「ライオンを食べる」姿が見られることがあるから。
本来、チーターやヒョウやライオンは、マントヒヒにとっては狩る対象ではなく狩られる対象。
マントヒヒが食べられる側です。
ただ前述のとおり、マントヒヒには鋭い歯があります。またマントヒヒの性格自体は、気性が荒くて攻撃的です。その為、肉食動物側もマントヒヒを狩る時にケガをする可能性もあります。
そうはいっても、ケガした肉食動物をマントヒヒが狩りにいくかと言われると、その可能性は低い方。
では、マントヒヒが「チーターを食べる」「ヒョウを食べる」「ライオンを食べる」という印象があるのはなぜかと言うと、その肉食動物たちの子供を狙って狩ることがあるからです。
子供でしかも大人が近くにいない場合は、マントヒヒからしたら良い獲物になってしまいます。この辺りを見ると、マントヒヒは肉食動物と言われるのも納得ですね。
マントヒヒに限らず、ヒヒというサルはそういう習性があるので、性格は攻撃的なときがあるので要注意です!
まとめ
今回はマントヒヒというサルについてご紹介しました。雑食ですが、性格などの影響から肉食動物とも思われがちなマントヒヒ。
野生のマントヒヒは日本には生息していませんが、もし海外で野生のマントヒヒを見かけた際は、ご注意くださいませ。
もし、日本でマントヒヒを見たい場合は、飼育している動物園がいくつかございますので、最寄りの動物園などを調べてみてくださいね。