マンドリルとは?なぜ顔とおしりが青いのか!?
著者:KATSU
目次
特徴的な顔とおしりを持つマンドリルというサルを知っていますか?
今回はマンドリルってどんな動物なのか見ていきましょう。
マンドリルとは
マンドリルは、哺乳綱霊長目オナガザル科マンドリル属のサルです。
主に、カメルーンやコンゴ共和国などのアフリカ地域の熱帯雨林に生息しています。
マンドリルは60 ~ 80cm前後の体長です。ニホンザルと同じくらいかニホンザルより少し大きいくらいのサイズです。
ゴリラやオランウータンのような大型霊長類と比べると、マンドリルは中型くらいのサルでそこまで大きくは無いですね。
マンドリルの生息地は熱帯雨林の為、果実や種子が多く手に入り、それが主食になっている。
ただ、マンドリルは雑食性の為、昆虫やトカゲやヘビなどの爬虫類を食べることもある。
食料確保や睡眠の為、木に登ることはあるが、地上で生活をしていることも多い。

マンドリルは霊長類の中でも大群を作ることもあり、800頭以上の群れを形成する場合もある。
マンドリルの特徴は何と言っても、顔やおしりが鮮やかな青色や赤色だということ。
この特徴について、見ていきましょう。
なぜ、マンドリルの顔やおしりは青い?
まず、顔の青い頬や赤い鼻をしているのはマンドリルのオスになります。
メスは形は似ていますが色はオスほど鮮やかではなく、暗い色よりになります。
また子供のマンドリルも大人ほど色鮮やかではないので、オスの大人との見分け方のポイントでもあります。

青くなる理由
マンドリルの顔の皮膚の下には、コラーゲン繊維という層があります。
このコラーゲン繊維に規則性があることが判明し、規則的な光の反射により、青色に見えるそうです。
青い理由
マンドリルの顔やおしりの色が鮮やかなのは、仲間を見つける為やオスからメスへのアピールポイントの為だと考えられています。
生息地である熱帯雨林は、暗い部分もある為、鮮やかな色は仲間を認識しやすくなることに繋がっているんですね。

マンドリルは絶滅危惧種!?
マンドリルは絶滅危惧種に認定されております。
レッドリストには、【絶滅危惧II類 (VU)※ 絶滅の危険が増大している種】に登録されています。
出典:レッドリスト マンドリル
野生のマンドリルの個体数は激減していると言われています。
元々限られた地域にしか生息していない種類でもあるので、正確な数字はわかっていませんが数千頭しか残っていないとも言われています。
個体数減少の主な原因は、生息地である森林破壊や密猟などが考えられています。
現在は、マンドリルの生息地は保護区になっている部分もあり、保護活動は進んでいます。
しかし、保護区以外の地域で生息している個体の保護や、保護区内での密猟対策など、これからの継続的な対応や調査が必要になっています。
まとめ
今回は鮮やかな青色の顔やおしりを持つサルのマンドリルをご紹介しました。
絶滅危惧種にもなっているので、ぜひ興味を持っていただければと思います。
日本国内の動物園でもマンドリルを飼育している場所はございます。
10以上の動物園で飼育されているので、お近くの動物園でも観ることが出来るかもしれませんね。
ご興味があれば、お近くの動物園を調べてみてくださいませ。