チューリップってどんな花?特徴や花言葉を知ろう!
2024.7.8
目次
今回は、春を代表する花であるチューリップについてご紹介します。
チューリップは多くの人が知っている花ですが、「どんな花?」と聞かれると、上手く説明は出来ない方も多いのではないでしょうか。
それでは、チューリップの特徴や花言葉を見ていきましょう!
チューリップについて
チューリップは色彩豊かな花びらを持つ、春の代表的な人気の花です。
春になると、店先などの花壇に咲いているのをよく見かけますが、コロンとしたフォルムが他の花とは違って可愛らしい印象を与えてくれますね。
そんなチューリップの特徴を見てみましょう!
チューリップの特徴
・ユリ科チューリップ属の球根植物
・開花時期は地域にもよりますが3月〜5月
・原産地はオランダではない
チューリップはユリ科の球根植物です。小学生の時に、種からではなく球根からできるお花の代表として育てた記憶がございます。
球根植物のチューリップですが、もちろん花が終われば子房が膨らみ種ができます!
しかし種からチューリップを育てると、花が咲くまでに数年かかるという理由で、チューリップは球根で植える事が多くなった様です。
チューリップの開花時期は、北海道や冷涼な地域では4月下旬から5月上旬にかけて、暖かい地域では3月下旬から5月上旬になります。
花のめしべの下のふくらんでいる部分。
チューリップはどこから来たの?
チューリップと言えば、オランダと思う方が多いのではないでしょうか!?
しかしチューリップの原産地はオランダではないのです。
チューリップの原産地は、スペイン・イタリア・カザフスタン・イラン・中国・西シベリア…などと言われており、野生のチューリップは中央アジアが原産地になります。
そしてこの野生のチューリップが今、絶滅の危機にあるそうです。2022年IUCN絶滅危惧種レッドリストに追加された50種類以上のうち半分以上が既に絶滅の危機に瀕しているそうです。
理由は家畜による踏みつけ、切り花の過剰収穫・都市化・気候変動によるものとされています。
チューリップの品種と開花時期
チューリップには、5600種類以上の品種があり、今もなお品種改良がされており品種が増えています。
代表的な品種には、レッドインプレッション、マンゴーチャーム、パラダイスフィルム、ピンクパレドールなどがあります。
そしてチューリップは、開花時期に応じて「早生種」・「中生種」・「晩生種」に分かれております。
早生種
開花は4月上旬のチューリップです。
丈が小ぶりなのが特徴です。
咲き方は一重早咲き・八重早咲きがあります。
花壇や鉢植えがおすすめです。
中生種
開花は4月下旬のチューリップです。
一般的に4月に咲くチューリップは中生種です。
カラフルな品種が多く、丈は早生種より高いのが特徴です。
切り花として楽しみたい方におすすめです。
晩生種
開花は4月下旬〜5月下旬のチューリップです。
丈が高いものが多いのが特徴です。
咲き方は「一重遅咲き」「八重遅咲き」「ユリ咲き」「フリンジ咲き」「パーロット咲き」「ビリディフローラ」「レンブラント咲き」の7種類に分けられます。
切り花として楽しみたい方におすすめです。
チューリップを育ててみよう!
チューリップは春先に真っ先に咲く可愛らしい花として、またガーデニングでも人気があります。
育て方を知っていれば、初心者でも簡単に育てることができますので、チューリップの球根を植えるやり方から球根の掘り出しまで見てみましょう!
花壇の場合は球根2個分の深さと間隔で植えましょう!
鉢の場合球根が隠れるくらいに浅く植えましょう!
※球根は水がたっぷり含まれた土で根付きやすく、水はけもよい土で管理するのがおすすめです。
鉢やプランターの場合は得に土が乾いたら水をあげましょう!
2月ごろ芽が出ます。
春になると緑色の蕾ができ、だんだんと色がついてきます。
花が咲いているこの時期に肥料をあげましょう!
花が終わったら、子房を手で折りとりましょう!(種に栄養がいかないようにするためです)
この時、葉は切らないように注意です。
6月頃に葉が黄色くなったら、球根を掘り出し、日陰で乾かしましょう!
そして、秋になったらまた植えましょう。
いかがでしょうか?とても簡単で育てやすくありませんか!?
とても分かりやすい動画もありましたので、こちらも参考にしてみてください!
そしてぜひ、チューリップの育て方を知って春を楽しんでください。
チューリップで家が買えた!?
チューリップには「モザイク病」という花びらに縞模様が入ったようになる病気があります。
1634年〜1674年にかけてオランダでは、この病気にかかり縞模様が入ったチューリップの事を珍しい・貴重なチューリップとして、とても高い値段で取引きをされていたそうです。
時には、チューリップが家一軒分と交換される事も!
今では品種改良されて、花びらに縞模様が入っているチューリップがあります。今の品種改良の技術はとても高い事が分かります。
それにしても、病気のチューリップで家が買えたなんてすごい時代だったのですね。
チューリップの花言葉について知っておこう
チューリップの花言葉は「思いやり」と「博愛」です。
これらは愛にまつわる伝説に基づいています。
昔、オランダの小さな村に美しい少女が住んでいました。
ある日、3人の騎士が彼女に恋をして、それぞれが家宝としている王冠、剣、黄金をプレゼントし、求愛しました。
しかし、王冠の持ち主はプロポーズの前に亡くなり、遺言で少女に贈られました。
少女は心が傷ついており、両手に持っていたチューリップを地面に落としてしまいました。
そこで、王冠の持ち主から贈られた赤いチューリップが花を咲かせ、彼女はそれを見て心を癒しました。
それ以来、チューリップは愛の花として知られるようになり、その花言葉も「思いやり」と「博愛」となったのです。
また、チューリップの数によっても花言葉が変わります。
「1本のチューリップ」には「あなたが運命の人」
「4本のチューリップ」には「一生愛し続ける」
「8本のチューリップ」には「思いやりに感謝」
「12本のチューリップ」には「恋人(妻)になって」
「15本のチューリップ」には「ごめんなさい」
「16本のチューリップ」には「不安な愛」
「17本のチューリップ」には「絶望の愛」
などなど…
ネガティブな意味を持つ数もあるので、気持ちを伝える時は、花束の本数にも注目しましょうね!
まとめ
今回はチューリップについてご紹介しました。
原産地がオランダではない事・チューリップで家が買えた事・チューリップの花束は本数に応じて意味が変わる事などなどには驚きです!
身近に存在しており、知っている様で知らないチューリップの世界がたくさんありましたね。
アメリカでもチューリップは人気の様で各地でチューリップのフェスティバルが開催されています。
ぜひ動画を見てチューリップに癒されてくださいね!