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竹と下着

竹布のインナーは最高の肌ごこち!だけど、デメリットもあった

2024.5.14

目次

SDGsの高まりと共に、竹布でできたインナーにも注目が集まっています。環境にも肌にも優しいとされている竹布ですが、「実際の着心地や利便性は着てみないと分からない!」と思い、購入してみました。

1ヵ月間、竹布のインナーを着用してみて気付いた、メリットとデメリットをお伝えしますね。

竹布のインナーはなぜ人気?

竹
画像提供元:Unsplash

竹布とは、竹から作られた天然繊維のこと。肌に優しいため、近年は従来のデザイン性重視のインナーに変わって人気を集めています。さらに木材の約3倍もの速さで成長し、農薬や人工肥料を必要としない竹は、環境負荷が軽減されるSDGsな素材としても注目されてきました。

筆者もSNSの投稿で見ることが増えて、気になったのでブラジャー、ショーツ、そしてタンクトップを購入してみました。購入後直後の感想ではなく、1ヵ月間着続けたリアルな感想を正直に書いています。

竹布のインナーを買ってよかった点

竹布のメリットは、とにかく日常生活が快適になったことです。

撮影:あんな
(再生紙で作られた段ボールで届きました)

メリット①肌荒れが改善された

幼いころから敏感肌な筆者は、通気性の悪い服やタグのついた服を着ると、すぐに痒みやかぶれに悩んでいました。ですが、竹布のインナーに変えてからは肌のお悩みが軽減されました。

理由として考えられるのは、竹は基本的にオーガニック素材だということ。筆者が購入したものは化学繊維も少し使われていますが、70%ほどナイロンで構成されているインナーに比べると快適さは抜群です。また、竹布は通気性が良いのでムレにくいため、夏に悪化しがちな肌荒れの軽減にも期待が高まります。

メリット②生理の日も安心

生理の日でもムレやにおいがあまり気になりませんでした。竹布は通気性に優れているのはもちろんですが、消臭効果や抗菌作用が高いことでも知られています。

一方で、よくお店で見かけるナイロン素材のものは通気性があまり良くありません。婦人科医のドウェック氏は、湿気が溜まると細菌が繁殖しやすい環境となり膣の病気にも繋がる可能性があるため、天然素材のインナーの着用を勧めています。

参考:10 Best Breathable Underwear Of 2024, Per An Ob-Gyn And Reviews (womenshealthmag.com)

メリット③とにかく軽い。肌ざわりが良い。

洋服の刺激がとにかく苦手で、冬でも室内は裸足で歩き回るほどの筆者。ですが竹布のインナーは肌ざわりがとても柔らかく、「本当に着ているっけ?」と思うぐらい軽やかでなめらか。

吸水性にも優れているので、夏に向けて竹布のTシャツや靴下も買おうかなと検討するほど、その着心地の良さにはまってしまいました。刺激に敏感な小さなお子さんがいる家庭にもおすすめで、私の友人はチクチクする!とお洋服を嫌がる娘さんに着せていました。

竹布インナーのメリット

・オーガニック素材で肌に優しい

・通気性に優れている

・抗菌作用がある

・消臭効果が高い

・子どもの肌にも優しい

竹布のインナーを買って後悔した点

とにかく快適な竹布ですが、デメリットもあります。特に洗濯が少し面倒です。

竹素材タンクトップ
撮影:あんな
(下には”Do not soak -水浸しにしないで-“、”Do not add softener -柔軟剤は使わないで- ”の文言が)

デメリット①乾くのが遅い

吸水性に優れており、速乾性があると言われていますが、吸水性が高いからこそ、洗濯のあとは乾くまで時間がかかる印象を受けました。困ったのは、生理の日用に購入した吸水ショーツ。パッドが何層にも重なっているため、多い日用のショーツは2日間干してやっと乾きました。

ですが、普段使いのショーツと普通の日用の吸水ショーツは1日で乾いたので、日常的には問題なく使えています。多い日はナプキンと普通の日用の吸水ショーツでしのぐことにしました。

デメリット②柔軟剤や漂白剤が使えない

柔軟剤や漂白剤は、繊維が縮んでしまったり肌ざわりが悪くなってしまったりする原因になるので、使用は推奨されていません。これらの使用を控える、もしくはインナーを手洗いをするなどの工夫が必要です。

といえども筆者はズボラ人間なので、何度か他の洗濯ものと一緒に洗っています。インナーは半年から1年ほどで買いかえるので、多少ダメージがあっても、あまり気にはならないかなと言い訳をしています…。

デメリット③デザイン性が低い

竹布のインナーは単色でシンプルなデザインがほとんど。だからこそ、薄手の洋服を着ても、レースやストーンなどの装飾が透けてしまう心配がありません。多種多様なデザインやカラーから選びたい、形を綺麗に見せられるブラジャーを選びたい、という人は化学繊維のインナーのほうが向いているかも。

エコバッグ
画像提供元:Unsplash

結局、竹布のインナーはおすすめなの?

お肌にも環境にも優しい竹布のインナーですが、他の素材と同じように、メリットだけではなくデメリットもあります。筆者は「買ってよかった!」「これからも使いつづけたい!」と思っていますが、後悔のないお買い物をするためには、生活スタイルやおしゃれへのこだわりとの相性を考えるのが大切。

  • タンクトップだけでも環境に優しいものにしよう。
  • ブラジャーは形にこだわりたいけど、ショーツは買ってみよう。
  • 生理中だけは竹布の吸水パンツを買ってみようかな。

などなど、一部だけ竹布に変えてみるのも良いですね。

〇竹布インナーをおすすめしたい人

・敏感肌やアトピーでお悩みの人

・ムレが気になる人&生理の不快感を軽減させたい人

・肌ざわりが良く、ストレスのない着用感を好む人

・洋服にインナーの型が透けないようにしたい人

・環境や自分、家族に優しい選択をしたい人

△竹布インナーをおすすめしない人

・多い日用の吸水ショーツなど、生地の分厚いものが欲しい人

・柔軟剤や漂白剤を使いたいが、長持ちもさせたい人

・おしゃれな下着を楽しみたい人

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