オオクワガタの生息地はどこ?特徴や生態や寿命と共に知ろう!
2025.8.16
目次
オオクワガタは、日本を代表する人気のクワガタで、かつて「黒いダイヤ」とも呼ばれた昆虫です。
私は小学生の頃、カブトムシよりクワガタ派でクワガタの中でもオオクワガタが一番好きな昆虫でした。
今回はそんなオオクワガタについてご紹介します。
オオクワガタの生息地について
主に山岳地帯や森林地帯を好みます。
日本国内にも野生のオオクワガタは生息しており、北海道・本州・四国・九州とほぼ全国各地に分布しています。
オオクワガタは、広葉樹の森林や竹林など、豊かな植生がある場所で、湿度の高い環境を好みます。
日光を遮るような樹冠がある場所に好んで生息しているため、腐植土や朽木のような湿った環境で見られることが多いです。
雨季や夏の湿潤な気候下で繁殖活動を行います。

オオクワガタについて
オオクワガタの特徴
オオクワガタはクワガタの種類の中でも名前のとおり、最大種の1つです。
成虫の体長は約5〜8cmであり、特に雄は大きくて角が長いことで知られています。黒褐色の体色を持ち、光沢のある外見が美しいとされています。
角はオス同士の闘いや求愛行動で使われるため、その存在感は圧倒的です。
オオクワガタのオスはとても大きな顎(大顎(だいがくと読む))を持っています。
この顎は木の幹を嚙み砕けるほど強力で、オス同士の戦いにも用いられます。
南の地域ほど大型化する傾向があり、9cm近い個体も報告されています。
こちらの動画では、羽化したオオクワガタがギネス級という大きさで登場します。迫力ある姿が印象的で、見応えのある映像です。
オオクワガタの寿命
一般的に、オオクワガタは約1年から3年ほど生きることができます。
もちろん、この寿命は野生下・飼育下や個体差によって変わります。
長生きする個体では4 ~ 5年生きる個体もいるそうですよ。
オオクワガタの生態
メスは朽ち木に産卵穴を掘って卵を産みつけ、幼虫は産みつけられた朽ち木を食べながら成長します。
オオクワガタの保護活動について
現在オオクワガタは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に属している絶滅危惧種になります。
※絶滅危惧II類 (VU)とは 絶滅の危険が増大している種
参照:日本のレッドデータ 検索システム 「オオクワガタ」

特に都市部では森林や山の減少に伴って、オオクワガタの生息地が少なくなり、野生のオオクワガタが減少傾向です。
またオオクワガタは人気の種類でもあるので、人間による乱獲も減少の原因の1つと言われています。
そこで、オオクワガタを保護するための活動も行われています。
・自然保護団体や地元の自治体は、オオクワガタの生息地を保護するための取り組みとして、森林の保全や再生、環境教育などを行っています。
・サービスや自治体によっては、違法な捕獲や密輸を取り締まるための取り組みを行っています。
・オークションサイトでの絶滅危惧種の販売禁止や条例で採集が禁止されている地域もあります。
ただ、上記の取り組みだけで劇的にオオクワガタが増加するというわけではありません。
そのため、保護活動に関わっていなくても、私たち一人ひとりがオオクワガタが絶滅危惧種だということを意識する必要があると思います。

引用元:BMC Microbiology
引用元:BROWN’S BEETLES
まとめ
今回はオオクワガタについてご紹介しました。
国内にも生息しているオオクワガタですが絶滅危惧にもなっている。
未来でもオオクワガタの姿が見れるように、保護への意識を高くもつ必要がありそうですね。