日本犬、伝統的な猟犬の甲斐犬の特徴とは?
2024.8.17
目次
先日、山梨県の早川町で出会った甲斐犬の母娘がいまして、ムキムキと筋肉質な力強い姿なのにすごく懐っこく触らせてくれた優しい子でした。
今回は、猟犬としても有能な日本犬、甲斐犬の特徴をご紹介します。
甲斐犬の特徴とは?
甲斐犬は、山梨県原産のイヌの品種で日本犬の一種です。山岳地帯での厳しい環境に適応し、進化した甲斐犬。そんな甲斐犬ですが、あまり名前を聞く機会も少ないのではないでしょうか?日本犬本来の形が実は、色濃く残っている種類の犬種です。
山の斜面を縦横無尽に走り回って狩りに参加していたので、運動神経は抜群の甲斐犬。動きも俊敏で、他の犬種には登れない崖や岩場も軽々と駆けていくそうです。日本犬らしく、立ち耳と尻尾の巻尾が特徴です。一見細身に見えるのですが、筋肉が発達しやすく、肩周りはムキムキしています。
全体的に精悍な印象ですが、丸い黒目や大きめの三角耳が愛らしく、笑っているような顔にも見える愛嬌も兼ね備えています。
あまり見かけないため、日本での飼育頭数は多い方ではありませんが、今でも猟犬として山中を走りまわっている子もいます。家庭では飼い主にべったりのたくましい甘えん坊として家族を癒してくれます。
甲斐犬はどんな外見の特徴があるの?
甲斐犬は中型犬に分類されます。成犬の体高は約45〜55センチ、体重は15〜20kg程度です。その体格は筋肉質でがっしりとしており、瞬発力だけではなく持久力に優れています。毛色は「虎毛」と呼ばれる独特の模様が特徴で、赤虎、黒虎、そして中間の中虎といったバリエーションがあります。これらの虎毛は、自然環境に溶け込み、猟犬としてのカモフラージュ効果を発揮するそうです。
甲斐犬の猟犬としての能力
甲斐犬は、かつて猟師たちによって主にカモシカや熊、イノシシといった大型獣を狩るために飼育されていました。その優れた嗅覚と俊敏な動き、そして高い判断力が、厳しい自然環境での猟において重宝されてきた理由です。
提供元:甲斐犬について
カモシカや熊も狩る?猟犬としての甲斐犬
群れで獲物を追い詰める「群れ猟」と、単独で獲物を仕留める「単独猟」の両方に対応できる珍しい犬種だそうです。その強靭な体と勇敢さは、相手がカモシカや熊のような大型獣であっても怯まずに立ち向かいます。甲斐犬は、獲物に対して強力な執着心を持ち、一度追いかけ始めると最後まで諦めない粘り強さを発揮します。
飼い主の方に話を聞いたところ、狩りで獲物を前にすると、表情も一気に変わるんだそう。オンオフはっきりしてるんですね。
狩猟本能と現代の役割
現代では、狩猟の場面だけでなく、家庭犬としても甲斐犬は人気があります。特に、田舎の広い敷地を持つ家庭では、その本能を活かし、家の周囲を見回る頼れる存在として重宝されています。また、甲斐犬は番犬としての資質も高く、家族を守るために警戒心を持ちながらも冷静に対応します。
甲斐犬はどんな性格?
・ボスに対する忠誠心と家族への愛情が深い
・警戒心が強い
甲斐犬の忠誠心と家族への愛情
甲斐犬はとても忠誠心が強い犬種です。家族やボスだと思った人には深い愛情を示し、絆がすごく強いものになるそうです。他の日本犬と同じように、飼い主に対しては、従順なんだそうです。ただし、その忠誠心は小さい頃から一緒にいる家族など、一部の人にしか向けられないそうです。
あまりフレンドリーなイメージがなく、知らない人は好きじゃないイメージが強かった甲斐犬ですが、出会った甲斐犬はラフティングの集合場所にいる甲斐犬だったのか、すごく撫でられるのが好きな子でした。でも、その子たちでもボスが決まっているのか、その人に対しては態度が違う、と話しておりました。順列を決めているんだなと思いました。
警戒心が強い甲斐犬
甲斐犬は基本的には非常に警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対しては慎重に対応します。警戒心が強いため、攻撃的になることもあるようなので、しっかりとしたトレーニングが必要だそうです。
まとめ
日本犬の中でもあまり有名じゃない甲斐犬。
実は日本が誇る伝統的な猟犬で、猟犬としての力強さや、愛情深い犬種です。そのため、散歩がきっと1日長時間行かないと運動不足になるかもしれないですね。飼い主の体力にも自信がないと、甲斐犬も満足に運動できないかもしれません。笑
適切な環境と愛情を持って育てることで、かけがえないパートナーになること間違いなしですね!