ヤドカリの貝殻はどこで手に入れる?ヤドカリの引っ越し。
2024.11.10
目次
貝を背負った動物のヤドカリ。
ヤドカリは一体どこでその貝を手に入れている?貝を変える(引っ越し)の方法はどうやっている?
ヤドカリの疑問についてご紹介します。
ヤドカリってどんな生き物?
十脚目ヤドカリ上科
貝殻がすみか
体長約3㎝〜6㎝
カニ/エビの仲間
ヤドカリは、十脚目ヤドカリ上科の仲間で、主に貝殻の中に身体を入れすみかにした動物のことです。
ヤドカリは頭胸部と腹部に分かれており、体長は約3㎝〜6㎝になります。
ヤドカリは貝殻がすみかになるので「貝を背負った」というより、「貝の中に身体を入れた」の方が正しい表現ですね。
そもそも、ヤドカリという名称は日本独自のものらしいです。
確かに漢字にすると、「ヤドカリ」=「宿借」=「宿を借りる」となり、まさに貝という名の宿を借りている動物ということですね。
ヤドカリは動物と紹介していますが、魚の中でもカニやエビの仲間になります。(カニやエビも魚か?と言われると…。ここは見逃してください。笑)
その証拠として、ヤドカリの特徴は、前足部分にはさみがあり、他の足と比べると大き目になっています。
カニやエビと同じですね。カニと言えば高級食材で有名なタラバガニですが、タラバガニは実はヤドカリの仲間になります。その為、他のカニは横移動しかできないの対してタラバガニは、前進する事ができるのです。
ヤドカリの生活
野生のヤドカリは30年以上生きることができますが、飼育下でのヤドカリはあまり長くは生きられず、大体数ヶ月から4年の寿命と言われています。また、ヤドカリは飼育下での繁殖は難しいそうです。
ヤドカリは最大で100匹のコロニーで生活をし、移動しています。そしてヤドカリは夜行性のため、日中よりも夜間の方が活発になります。ヤドカリを探しに行く時には、夜間の方が出会う確率が上がりますね!
ヤドカリの貝はどこで手に入れている?
そして最大のポイントが貝殻。この貝殻について見ていきましょう。
ヤドカリの貝は生まれた時からあるものではありません。
ヤドカリは身を守る為に、自分の身体に合った貝を自分で探して身に着けます。
子供から大人へ成長するにつれ、もちろん身体も大きくなります。
その為、大きくなるにつれて貝殻を身体に合ったものに変更していくのです。
また、貝殻自体が何らかの理由で壊れたり無くなった場合も、新たな貝殻を探します。
この貝殻は巻貝などが多く、すでに死んでしまって中身が無い状態の巻貝が主にヤドカリの宿になっていきます。
こうやって、宿(貝殻)を変更していくことがある為、ヤドカリは引っ越しをする動物とも言われているのです。
貝殻を変更していく為、いろいろな貝殻を背負ったヤドカリたちがいるんですね!
こんな可愛らしいヤドカリもいます。
さて、こちらの動画をご覧ください!
ヤドカリはしっかりと新しい貝殻が自分に合うかどうかを確認してから、お引っ越しをするのですね!
ちなみに、この動画では引っ越しをする瞬間も観れます。
意外と知らないヤドカリの貝の無い状態。ゆっくり観てみてくださいませ。
その姿はまさにエビです。
まとめ
今回はヤドカリについてご紹介しました。
日本でも、多くの砂浜でヤドカリは観ることができます。
ヤドカリの大きさによって、貝殻の大きさも変わるので、その貝殻の違いを観察するのも面白いですよ!